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JABA北海道大会を制した日本通運。7月15日開幕都市対抗野球へ弾み【横尾弘一のプロにつながる社会人野球】

第58回JABA北海道大会が6月20日から札幌市円山球場ほかで開催された。悪天候で度重なる順延に見舞われた中、日本通運が優勝を収めた。

2016/06/30

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都市対抗は7月15日に開幕

 ここから2日間も雨天順延となり、どのチームも休養十分となった準決勝では、日本生命とJR北海道が再戦。日本生命は1回裏に1点を先制すると、3年目の左腕・山田和毅が好投。低目を丁寧に突く投球が冴え渡り、見事な完封で決勝進出の原動力となる。そうして勢いをつけてきた日本生命を上回ったのが日本通運だった。

 運にも助けられて進出した準決勝では、日本新薬の強力な投手陣を相手に打線が火を噴く。2回表に1点を先制すると、着々と加点して5-0とリード。7回裏に2点を返されたものの、直後の8回表には関本憲太郎の満塁弾などで一挙6点をもぎ取り、11-2で8回コールド勝ちする。

 さらに、決勝ではヤングパワーが炸裂した。都市対抗予選では出番がなく、この大会でチャンスを得た2年目の木南 了捕手が、1点リードの4回裏に豪快なソロ本塁打を放ち、さらに2安打で追加点に絡む活躍。落ち着いたリードや強肩でもアピールし、6-3で都市対抗連覇を目指す王者を振り切った。

 優勝した日本通運を筆頭に、思い通りの成果を上げられたチームは、その追い風に乗って東京ドームに乗り込むだろう。反対に、都市対抗前の公式戦で課題が浮き彫りになったチームは、補強選手も合流した陣容で巻き返しを目論むはずだ。この大会での戦いを東京ドームにどうつなげるか。第87回都市対抗野球大会は、7月15日の18時30分、日本生命と三菱日立パワーシステムズ横浜の好カードで幕を開ける。

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