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“田中正義ロス”のスカウト陣が注目、名古屋経済大・眞野聖也と中尾輝。2部リーグの両逸材に共通するプロでの成功法則

12球団がドラフト1位指名するとまで噂された創価大の田中正義が故障した今、ドラフトの注目は地方にまで及んでいる。愛知県2部リーグに所属する名古屋経済大の眞野と中尾だ。昨今、スカウトの中でささやかれるプロでの成功法則と2人には共通点があった。

2016/05/21

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尾関雄一朗

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2部リーグの開幕戦に10球団12人のスカウトが集結

 これまで野球で目立った実績のない“無名大学”から続々と好選手が現れる大学球界。今年、愛知大学リーグもそれに当てはまる。

 全国大会出場をかけた1部リーグの優勝争いも毎回熾烈だが、この春、プロ球団スカウトの目は2部リーグに向いていた。名古屋経済大、愛知東邦大、至学館大など、これまでプロとはおおよそ無縁だった2部の大学に、ドラフト候補が目白押しだからだ。

 今回紹介するのは、名古屋経済大に所属する左右の4年生ピッチャーだ。

 右腕は眞野聖也(滋賀・八幡商高出身)。188センチの長身ながら投球での下半身の使い方がうまく、しなやかに腕を振る速球派の快腕だ。

 左腕は中尾輝(ひかる/愛知・杜若高出身)。常時140キロ台の力強いストレートで空振りを奪い、キレのあるスライダーも交え打者をねじ伏せる剛腕サウスポーである。

(写真左眞野、写真右中尾)

 両投手をマークし、プロ球団スカウト陣も動いた。眞野が先発した4月2日のリーグ開幕戦(※中尾もリリーフ登板)には、ヤクルト、ソフトバンクを除く10球団12人のスカウトが集結した。中尾が先発した翌週10日の試合でも、日本ハム・木田優夫GM補佐をはじめ8球団11人の目利きがバックネット裏に陣取った。

 地元・中日の中田宗男スカウト部長も上々の評価を下した。眞野については「日によって波がありそうな感じは受けるが、しなやかさがあり『投手らしい投手』。いいときは150キロ近く出ると名古屋経済大の監督は言っていたが、たしかに指にかかったときの球はすばらしい。まだ体ができていないので完成品ではないが、そこも魅力で、将来性を加味して評価できる」。中尾についても「今日(注:148キロを計測した4月2日の登板)ぐらい投げてくれればすぐに使える。球に力があるね。もっとコントロールが荒れるのかと想像していたけれど、きっちりコースにきていた。スライダーもキレていた」と深く印象に残った様子だ。

 名古屋経済大を率いる平林二郎監督は、両投手について「眞野はまだまだ本調子ではなく、好調だった3年春に比べると不満ですね。焦らずにやれとは言っています。中尾は体もできてきて、コントロールもよくなった。プロに行ける力? 2人ともあると思いますが、もっと頑張らないといけません」と話す。

 平林監督はかつてプロ野球・阪急に在籍し、通算500試合以上に出場した経歴をもつ。最高峰のステージを知る67歳の好々爺は、選手の自主性を促す指導スタイルをベースにしながら2人の成長を見守ってきた。

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