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巨人は7名。武蔵、徳島、香川……史上最多のドラフト指名選手を輩出した独立リーグとは

2015年度のNPBのドラフトが終了した。今年は独立リーグ出身の選手が12名指名を受けた、特に巨人は、育成枠で7名を指名。プロにチャレンジする場として、人材供給源として、すっかり定着した感がある。

2015/10/23

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巨人が育成枠で最多7名を指名

 2015年度のNPBのドラフトが終了した。今年はパリーグが支配下枠48人、育成枠11人の59人、セリーグが支配下枠39人、育成枠17人の56人と、合わせて支配下枠87人、育成枠28人の115人がNPBから指名された。

 上位指名に注目が集まるが、今年は独立リーグから支配下枠1名、育成枠11名の12名が指名された。

 今回の指名を受けた選手は、以下の通りだ。

【千葉ロッテ】
・大木貴将(香川 育成1巡目 内野手)

【西武】
・松本直晃(香川 ドラフト10巡目 投手)

【オリックス】
・赤松幸輔(香川 育成2巡目 捕手)

【巨人】
・増田大輝(徳島 育成1巡目 投手)
・小林大誠(武蔵 育成2巡目 捕手)
・松澤裕介(香川 育成3巡目 外野手)
・田島洸成(武蔵 育成4巡目 内野手)
・大竹秀義(武蔵 育成5巡目 投手)
・矢島陽平(武蔵 育成7巡目 投手)
・長谷川潤(石川 育成8巡目 投手)

【中日】
・吉田嵩(徳島 育成2巡目 投手)
・三ツ間卓也(武蔵 育成3巡目 投手)

 四国アイランドリーグplusが支配下枠1人・育成枠5人、ルートインBCリーグが育成枠6人、これは2011年の11人(四国7人・BC4人、全員育成枠)を上回る過去最多となった。

 日本初の独立リーグである四国アイランドリーグplusが誕生して11年、独立リーグはNPBの人材供給源として、すっかり定着した感がある。

 当初は「四国アイランドリーグ」として四国4県に1チームずつ置いてリーグ戦を行っていた。その後、一時福岡県と長崎県の球団も加入したため「四国・九州アイランドリーグ」に名称を変更した。2010年シーズンをもって九州からリーグ戦に参加するチームがなくなったが、2011年シーズンから三重スリーアローズが新たに参加したこともあり、リーグ名称を「四国アイランドリーグplus」となった(現在、三重はリーグから脱退しているため、名称はそのままで、四国4県によるリーグ戦となっている)。

 中でも今年のドラフトでは、武蔵ヒートベアーズから育成枠で巨人が4名、中日が1名を指名した。

武蔵ヒートベアーズとは?

 そもそもルートインBCリーグとは、07年に新潟県・富山県・石川県・長野県の4県に1チームずつおいて、「北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ」としてスタートしたのが始まり。その後、08年に群馬県と福井県の2チームも参加して計6チームとなり「ベースボール・チャレンジ・リーグ」(BCリーグ)となった。現在は、スポンサーにルートイングループが入っているため、『ルートインBCリーグ』と呼ばれる。

 そして、このリーグに15年から加盟したのが埼玉県の武蔵ヒートベアーズと福島県の福島ホープスになる。武蔵ヒートベアーズの監督代行は、ロッテで活躍した小林宏之氏が務める。福島ホープスの監督はヤクルトやレイズでプレーした、岩村明憲氏だ。

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