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侍ジャパン“大成功”のオーストラリア戦、その意義とは? 代表の価値上げたメンバー選考と選手起用

野球日本代表「侍ジャパン」は、オーストラリア代表の強化試合「ENEOS侍ジャパンシリーズ2018」に2連勝。稲葉篤紀監督が率いるトップチームにとって幸先のいい初陣となったが、目標とする2020年東京五輪の金メダルへ向け、今シリーズはどのような意味を持ったのか。

2018/03/05

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“また見たい”と思わせる稲葉監督率いる「侍ジャパン」

 2試合連続完封の完勝劇はそれほど驚くような結果ではない。相手との力関係を鑑みれば、想像はできた。
 
 そのため、勝利以上に若手主体で戦ったアジアCSをこのシリーズの2試合に繋げたことが大きい。WBCメンバーも多く招集された中で、2つのカテゴリーを融合させて侍ジャパンの国際試合を価値あるものにした。これは今後の球界内の侍ジャパンへの意識向上につながるはずだ。
 
 2戦目で完璧なリリーフを見せた石崎が力強く言った。
 
 「秋の結果があって今回選んでもらったと思いますので、選ばれた際にしっかりゼロで抑えられるというのを見せていきたい。それを続けて行けば、自ずとこれからも選ばれるのではないかと思います。」
 
 稲葉監督は今後、このシリーズのメンバーを軸としながら、メンバー選考を進めていくと語る一方で「2020年まではまだありますので、この1年はまだ試せると思っています。見たいと思った選手は呼びたい」と今後の展望を口にした。
 
 稲葉監督が率いる「侍ジャパン」をまた見たいと思った。つまり、このシリーズは大成功だったということである。

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