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パリーグ最速Vのソフトバンク、歴代独走チームの結果から見た連覇の可能性  

パリーグ最速で優勝を決め、このままいけば歴代でも屈指の高勝率を誇ることになる福岡ソフトバンクホークス。気は早いが、過去独走チームはクライマックスシリーズ・日本シリーズではどのような結果になっているのだろうか。

2015/09/20

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不気味な千葉ロッテの存在

 一方で勝率.650を上回ったチームはどうだろうか。

・勝率.650を上回る成績を残したチームのシリーズ結果(1956年以降)

59年 南海 4勝0敗  シーズン勝率.677
65年 巨人 4勝1敗 シーズン勝率.659
66年 巨人 4勝2敗 シーズン勝率.685
71年 阪急 1勝4敗 シーズン勝率.672
78年 阪急 3勝4敗 シーズン勝率.678
83年 西武 4勝3敗 シーズン勝率.683
90年 巨人 0勝4敗  シーズン勝率.677
91年 西武 4勝3敗 シーズン勝率.653
11年 ソフトバンク 4勝3敗 シーズン勝率.657
12年 巨人 4勝2敗 シーズン勝率.667

 該当は10回、そのうち7勝3敗とほとんどがシリーズを制覇している。しかし4連勝はエース杉浦忠の4連投4連勝で制した59年の南海ホークスのみだ。

 パリーグで勝率.650以上を記録したチームの日本シリーズは78年、83年、91年、11年と第7戦まで達している。いずれもこれだけの勝率を残すほどの地力があるチームだけに接戦には強いが、相手もリーグを制覇しているチーム。そう簡単に勝たせてもらえないのは当然か。

 余談だが、ソフトバンクの勝率.676は、90年西武の.677に次ぐ高勝率だ。歴代最高勝率はソフトバンクの前身南海ホークスが1951年に残した.750。ベストナインを独占した「100万ドルの内野陣」を軸とした鉄壁の守備としぶとい打撃が光った。

 あえて現段階で唯一の不安点を探すとすれば、現在パリーグ4位に沈むロッテの存在か。
 2005年、2010年と5の倍数の年に、ホークスは過去2度のリーグ優勝を果たすも、クライマックスシリーズでロッテの下剋上にあい日本シリーズ進出を逃している。
 
 過去の結果を見る限りソフトバンクのシリーズ2連覇の可能性は高そうだ。交流戦の再現を期待するのは難しそうだが、過去の独走チームと比べても選手層の厚さ、大舞台の経験では見劣りしない。
 それほど、今年のホークスは強い。
 

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