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優勝へ黄信号の原巨人 V3チーム、ひとつのサイクルの終わり

8月25日~27日、優勝争いの大事な時期にジャイアンツはスワローズに3タテを喫し、今季最多タイの5連敗を喫した。主力選手がいまだ調子が上がらず、若い選手が奮闘しているが、4連覇の可能性は非常に厳しくなってきた。

2015/08/28

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結果どうあれ、大きく変わる来季

そんな中、一人気を吐くのが立岡宗一郎だ。
立岡は8月13度のマルチ安打を含む月間37安打を記録。
今季67試合に出場し打率.340、83安打。
これは坂本・亀井に次いでチーム3位の数字である。
さらに盗塁数12も片岡に次いでチーム2位。
外野守備での軽率なプレーや勝負どころでの走塁ミスも目につくものの、不動の1番打者として定着しつつある。
藤村大介、宮国椋丞、中井大介、橋本到と毎年のように期待のヤングGがブレイクしたかと思えば、1年で息切れ。
数シーズンにわたりコンスタントに成績を残せた若手選手は近年の巨人は誰ひとりとしていない。
立岡も本当の勝負は来シーズンからだ。

ペナントレースが終わったら、様々なものが終わりを告げるだろう。
仮に勝っても、たとえ負けても、巨人は大きく変わる。
かと言って、阿部や村田の仕事はまだ終わったわけじゃない。
これから、岡本や新助っ人の壁となり、時に踏み台になる役割が残っている。
杉内や内海にしても、ローテーション争いで若手サウスポー田口麗斗のかませ犬役を求められることもあるかもしれない。
残酷なようだが、それがベテラン選手たちの最後の仕事になるはずだ。

いつの時代も、球団にとっての「育成」と「勝利」の両立は、ファンにとって「最高」と「最強」の両立である。
最高で最強だった栄光のV3チーム。
待ち受けるのは逆転優勝のハッピーエンドか?
それともBクラス転落のバッドエンドか?
残り24試合、2015年の原巨人はどんな結末を迎えるのだろうか?

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