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ソフトバンク上林誠知、プロ初本塁打が満塁本塁打 過去には、駒田・井口・大松ら

ソフトバンクの上林誠知がプロ初本塁打を記録、しかも満塁弾だった。過去に同じ記録を達成した選手はどんな選手がいるのだろうか。

2015/08/26

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工藤監督のファインプレー

 ソフトバンクの上林誠知は、8月25日、ロッテとの18回戦(ヤフオクドーム)でプロ初本塁打を記録、しかも満塁弾だった。
 9番ライトで先発出場した上林は、3回の第1打席でプロ初安打(左前打)を記録、6回の第3打席でロッテ先発イ・デウンから逆転の満塁本塁打を打った。

 イ・デウンは3者連続四球で満塁とし、上林にも3-1として追い詰められ甘いコースに148km/hの速球を投じた。上林はこれを見逃さずフルスイング、右翼スタンドに運んだ。プロ9打席目での初本塁打となった。
 上林誠知は、今夏の甲子園で準優勝だった仙台育英高校からドラフト4位でソフトバンク入り。
 高校時代からスラッガーとして知られたが、1年目の昨年は2軍でも12打数2安打0本塁打、打率.167。まだプロのレベルでは厳しいと思われたが、今季は急成長。2軍で255打数85安打8本塁打、打率.333、目下ウェスタンリーグの首位打者と言う活躍に首脳陣も注目し、8月21日に1軍に初登録された。

 満塁本塁打は全本塁打の3%前後とされる。もともとチャンスが極めて少ない上に、新人選手は満塁のチャンスでは代打を送られるケースが多い。

 実は上林は満塁本塁打を打った6回の前の4回の打席でも二死満塁で打席に立ったが、フォークを打って一ゴロに倒れている。
 逆転のチャンスでもあり次の打席では代打を送られても仕方がなかった。しかし工藤公康監督は「調子が良いから使っている」と上林を信頼して打席に送った。この快挙は工藤監督のファインプレーとも言えるだろう。

 背番号51は、あこがれのイチローにあやかったもの。常勝ソフトバンクに新たなヤングスターが登場した。

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