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ロッテ・田村、プロ初の満塁弾で5連勝、デスパイネ不敗神話も13試合に 西武は8連敗で貯金0

29日、QVCマリンフィールドにて千葉ロッテ対埼玉西武戦が行われ、8-1でロッテが勝利した。2カ月ぶりの登板となったロッテ・古谷と、2連敗中の西武・菊池の両サウスポーの対決は、両者粘投の末、古谷に軍配が上がった。

2015/07/30

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田村が値千金のグランドスラム!

 ここまで4連勝のロッテ。2回まで西武の先発・菊池の前に三者凡退に仕留められ、3回も安打や暴投で得点圏にまでランナーを進めるも、なかなか好機を生かせない。

 しかし4回、キューバ代表からマリーンズに再合流した4番・デスパイネが、菊池のチェンジアップに「うまく反応できた」と振り返るレフトへのソロ本塁打。均衡を破る一発を放ったデスパイネは、5回にも右前適時打を放ち、ロッテは貴重な追加点を挙げる。

 1点リードで迎えた8回、試合が大きく動く。
 3番手の増田から5番・クルーズがストレートの四球で出塁すると、7回から井口に代わって出場の6番・大松が詰まりながら中前安打。続く7番・鈴木がライトへ適時二塁打を放ち、1点追加。その後代打の福浦が敬遠され、1死満塁の大チャンスで打席に入ったのは9番・田村。フルカウントまで粘り、真ん中高めの球をとらえて左中間に飛び込む、プロ初の満塁本塁打。「自分でもびっくり」と、ヒーローインタビューの際も自身の一打に驚きを隠せない田村。マリーンズの扇の要が今日はバットでもチームを盛り立て、終わってみれば、この回、打者一巡の猛攻で一挙6点。試合を決めた。

 投げては5月29日横浜DeNA戦以来の登板となった先発・古谷がランナーを出すも5回まで無失点、6回に西武・メヒアに1発を浴びるもその1失点で逃げ切り、見事勝利投手に。降板時は、ベンチでは自身の投球に対し、悔しさをにじませる表情が垣間見えたが、今シーズン古谷が挙げた2勝はどちらも西武から。相性の良さを見せつけた。

 また、デスパイネが本塁打を放つとチームは昨年から13連勝、デスパイネ神話は健在だ。

 西武はメヒアの一発で接戦に持ち込むも、今日もリリーフ陣が打ち込まれ、古谷の後を継いだ、ロッテのリリーフ陣の前に手も足も出なかった。これで11あった貯金は今日ですべてなくなった。