大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



悩める左腕エース杉内俊哉、セットアッパー起用という選択肢はあるか

巨人の先発陣の柱の一角、背番号18が今季絶不調だ。後半戦、最初のカードも負け越した巨人。勝負の夏場に向けて、ローテーション再編がありそうだ。そのとき、杉内を一時的にセットアッパーで起用するという策もあるのではないだろうか。

2015/07/23

text By



シーズン途中の配置転換も視野に入れるか

そこで、浮上するのが杉内俊哉のセットアッパー起用だ。
今季奪三振数93はハーラートップの9勝を挙げている大野雄大(中日)を上回り、リーグ左腕1位。
昨年7月にはMPB史上最速の1930回2/3で通算2000奪三振に到達。
通算奪三振率ランキングではあの野茂英雄に次いで、歴代2位を誇るドクターK。
2009年WBCでは中継ぎ投手として5試合に投げ、6回1/3を無失点に抑え世界一に貢献した。
奪三振率、経験値ともにセットアッパーとして申し分ない。
なにより18番を背負った投手が、このままだんだんと燃え尽きるだけなんて寂しすぎる。

「野球界に革命を起こそうやないか」
約40年前、南海ホークス監督時代の野村克也は、江夏豊をそう説得し、先発投手からリリーバーへと転向させた。
先発にこだわりのあった本人は当初渋ったものの、ノムさんの言葉に心動かされ受諾。
この決断により、体調面の不安から長いイニングを投げられなくなっていた江夏は復活。
球界を代表するクローザーとして君臨した。
三振記録で必ず名前の挙がる昭和と平成を代表するサウスポー、江夏豊と杉内俊哉。

もしリリーフ転向が実現したら、あの頃の江夏のように、杉内は巨人ブルペンに革命を起こせるのではないだろうか?
原監督の決断に注目である。

1 2