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交流戦定着で「東西対抗形式など、ファンが楽しめる形を」 落合博満氏私案の”夢の球宴”【横尾弘一の野球のミカタ】

毎年行われるオールスター。日本球界を代表する選手のプレーにファンは魅了されるが、交流戦導入によってかつてより新鮮味が薄れているという指摘もある。新しいオールスターの形を模索する時期になってきているのではないだろうか。

2015/07/21

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選手に負担をかけず、ファンに楽しんでもらうイベントも

 もうひとつ落合がポイントとするのは、ペナントレースを戦う選手へいかに負担をかけず、ファンには十分に楽しんでもらうかということだ。
 
「12球団の本拠地のうち、同一の球場で2試合とも行う。これなら移動の負担は体力面でも経済的にも軽くなる。そして、東京ドームでもナゴヤドームでも12年に一度しか開催されないという稀少感も生まれるでしょう。土、日を使い、第1戦の前には野球殿堂入りの表彰とOBオールスター、第2戦の前にはフレッシュオールスターも実施してはどうか。1試合だけ開催するメジャーリーグは、1週間くらい前から開催地で盛り上がり、ホームラン・ダービーなど様々なイベントも用意して、その期間を存分に楽しむ。そういう部分は模倣して、夢の球宴という括りで色々な見せ方をしても面白いと思う」
 
 現在、各球団は始球式や各種イベントなどにOBを呼ぶなど、以前に比べれば球団の歴史や往年のスターを大切にするようになった。そういうトレンドをプロ球界全体にも行き渡らせる意味でも、OBオールスターの開催には大きな意義があるだろう。また、フレッシュオールスターも、1963年に創設されてからしばらくはオールスターの前座試合だった。次代のスター候補生もオールスターの開催地に集めることで、過去(OB)と今と未来(フレッシュ)のスターに、同時に会えるイベントとして注目されるのではないか。オールスターのチケットが買えなくても、OBオールスターを終えた方々のトークショーには参加できたり、フレッシュオールスターを終えた選手の野球教室を開いてもいい。
 
 オールスターの歴史も65年。大きな変化で価値観を高めることを考えてもいいだろう。
 
落合博満氏「秋は体が一番技術を覚えてくれる」――濱田らウインター・リーグ派遣の狙い【横尾弘一の野球のミカタ】

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