大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



もう一つのオールスターゲームも開幕! そっくり軍団が東京ドームに襲来

今年もこの季節がやってきた! 年に一度の祭典「オールスターゲーム」の初戦が行われた17日、野球ファンなら必見のもう1つの祭典が開催されていた。

2015/07/17

text By

photo

緑川航



野球が大好き

 西武・岸にそっくりの獅子孝之は「岸選手がエースになる前からこの格好をして球場に足を運んでます。今年はご本人が出遅れて、オールスターにも出られず残念」と語り、オリックス・伊藤光にそっくりの伊藤ピカルは「近鉄時代からのファンで、先日の神戸・夏の陣にも行ってきました。ご本人はなかなか出番がないですが、後半戦は去年のように活躍してほしい」と語ってくれた。

 このように彼らは、ただ顔が似ているだけでなく、れっきとした野球ファン。

 本人公認のそっくりさんである桑田ます似は「野球の素晴らしさを伝えること」をモットーに活動中で、そっくりさんご一行の中心的メンバーだ。追っかけツアーを実施しており、メンバー数名と連れ立ってキャンプや全国の試合会場に行き、そっくり姿で応援。その活動が実り、阿部慎之助(巨人)、寺内崇幸(巨人)、五十嵐亮太(ソフトバンク)、筒香嘉智(横浜)、梶谷隆幸(横浜)といった選手たちと食事をする機会にも恵まれたという。

 実は、こうしたそっくりさんが出てくることは球界にとってメリットも大きい。
 かつての長嶋茂雄に代表されるように、野球選手は特徴をマネされて親しまれることで、国民的スターになっていった。以前に比べて没個性化が進み、強烈なキャラクターを持つ選手が減ったと言われる昨今だが、そっくりさんたちが選手の特徴をうまく誇張することで魅力を伝える“広報部隊”になって、球界を盛り上げてくれることを期待したい。

 最後に今年の球宴について伺うと、桑田ます似は「普段は勝ち負けにこだわってしまうが、今日はお祭りということで菅野(智之)くんには次世代エースとして堂々と自分のピッチングをしてほしい」と、桑田真澄調に解説してくれた。

1 2