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打球が当たった位置でルールが変わる ソフトバンク・工藤監督猛抗議したプレーとは

2日、横浜スタジアムで行われた交流戦、DeNA対ソフトバンク戦の7回2死満塁で、ソフトバンク柳田悠岐が放った打球を巡って工藤公康監督が猛抗議した。野球規則を確認したくなるプレーである。

2015/06/03

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審判の位置によって判断されたボールデッド

 2日、横浜スタジアムで行われたDeNA対ソフトバンク戦で工藤公康監督がルールブックを片手に猛抗議する場面があった。

 3-2でDeNAが1点リードしていた7回表2死満塁で、バッターの柳田悠岐が二遊間にやや早いゴロを放つと打球は二遊間野手の手前にいた審判に当たり、センター前に転がった。この間に走者2人が生還しソフトバンクが逆転したかに見えた。

 しかし、この直後に審判から「ボールデッド」の判定が下り、満塁の各走者は1進塁で1得点のみ認められた。

 この判定に工藤監督がベンチから飛び出し猛抗議したが、審判は以下の野球規則の通り判定を下したと見られる。

野球規則6.08 打者は、次の場合走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。(ただし、打者が一塁に進んで、これに触れることを条件とする)
野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で審判員または走者に触れた場合。ただし、内野手(投手を除く)をいったん通過するか、または野手(投手を含む)に触れたフェアボールが審判員に触れた場合にはボールインプレイである。

野球規則5.09 次の場合にはボールデッドとなり、走者は1個の進塁が許されるかまたは帰塁する。その間に走者はアウトにされることはない。
内野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で走者または審判に触れた場合、あるいは内野手(投手を除く)を通過していないフェアボールが、審判員に触れた場合-打者が走者となったために、塁を明け渡す義務が生じた各走者は進む。

 つまり、打球が審判員に当たった際に、内野手(投手を除く)を通過しているか、いないかで判定が変わるということになる。

 冒頭で紹介したように、今回は投手を除けば、二遊間野手の手前にいた審判員に打球が当たったため、野球規則5.09が適用された。

 一方で、打球が内野手(投手を除く)を通過したあとに審判員に当たってボールインプレイ(野球規則6.08)が適用されたケースも近年にある。

 2013年8月11日にマツダスタジアムで行われた広島対巨人戦だ。

 3回裏2死、一塁走者は安部友裕。広島の菊池涼介が放った打球が一塁線へ。一塁手ロペスを通過したあとに塁審へ直撃した。ボールは二塁方向に転がり、それを藤村大介が捕球して、一塁走者が二塁でアウトとなった。
 この場面は、内野手後方にいた塁審に当たったため、ボールインプレイでプレイ続行となった。審判は石ころと同様という考え方である。

 長いシーズンでは、めったに起こらないプレーが起こることもある。こうした少し複雑なルールも知っているとより一層野球が面白くなるはずだ。

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