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今季を象徴する接戦の弱さ オリ、借金15で自力V消滅【どら増田のオリ熱コラム#39】

交流戦開幕カードのDeNA戦を敵地で2勝1敗と勝ち越し、復調の兆しが見えたかに思えたオリックスだったが、続く本拠地京セラドーム大阪での広島戦でまさかの3連敗を喫した。チームは自力優勝も消滅した。

2015/06/01

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選手と同じくファンも悔しさが募る

「週末にたくさんのファンの方が来られたのに勝ちにつなげられず申し訳ない」(森脇監督)

 カープとの3連戦は『オリ姫対カープ女子』としてイベントも行われるなど、3日間で平均3万人を超える多くのファンが球場にかけつけた。
 昨年の神戸に続いて数多くの広島ファンが駆けつけていたが、今年はオリックスファンも増えているため”赤の絨毯”の占拠率は例年よりも低かった。
 昨年4戦全勝している広島との両リーグ最下位対決(昨年は首位対決)を制して、6月反攻の足掛かりにしたいところだったが、結果は3戦全敗――。

 31日の広島戦に敗れた直後、ライトスタンドからタオルや糸井のフラッグがグラウンドに投げ込まれた。今シーズン厳しい野次はよく飛んでいたが、オリックスファンがこのような暴挙に出るのは珍しい。もちろん許される行為ではないが、借金15、5月にして自力優勝消滅という現実をファンが受け入れるのは非常に酷なことである。実際、「今日の負けはショックすぎる」と語ったり、SNSで発信するファンが多くいた。

 2日からは東京ドームでの巨人戦、5日からはナゴヤドームでの中日戦と苦手チーム相手にビジターで行われる今週の6連戦は先発の数が足りておらず、さらなる苦戦が予想される。

 森脇監督は31日の会見の最後に「このチームにはまだ(悔しさに対する)バネを跳ね返す力がある」と発言していた。
 しかしその言葉とは裏腹に、有効な打開策を見いだせていない。

 開幕前、優勝候補にまであがったオリックスは、いまだ出口の見えない最下位街道を走り続けている。

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