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ヤクルト、投打かみ合い21日ぶり勝利 16連敗中3度苦杯の先発・原樹理が中4日で力投

2019/06/02

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初回に大引の3点タイムリーで勢い

 セントラル・リーグ記録タイとなる16連敗を喫した東京ヤクルトスワローズが2日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズ戦で投打がかみ合って5-2で勝利。連敗をようやくストップさせた。
 
 プロ野球記録の18連敗まであと「2」に迫っていたヤクルト。交流戦前最後の試合で何とか勝利を収めたいこの日、ようやく投打がかみ合った。
 
 まずは攻撃。初回、DeNA先発の濵口遥大投手に対して1死から2番の青木宣親外野手が中前安打で出塁すると、山田哲人内野手も左前安打で続いて一、二塁とする。
 
 ここで5月28日以来の4番に座ったウラディミール・バレンティン外野手が放った打球は一塁へのゴロとなったが、これを名手ホセ・ロペス内野手がエラー。連続守備機会無失策(1517回)の日本プロ野球記録を更新したばかりのロペスの痛いミスによって満塁と先制のチャンスが広がった。
 
 5番の村上宗隆内野手は空振り三振に倒れたものの、続く大引啓次内野手が右翼へ走者一掃の3点タイムリー二塁打を放って欲しかった先制点を手にした。
 
 2回にも塩見泰隆外野手がDeNA2番手の国吉佑樹投手からプロ初打点となるタイムリー三塁打。直後に1点を返されたが、3回にはバレンティンが今度は左翼スタンドへ第13号ソロ本塁打を放って5-1とリードを広げた。
 
 投げては、中4日で先発の原樹理投手が力投。走者を背負いながらも得意のシュートを中心に打たせて取る投球を見せて7回2死まで1失点に抑えた。右手の爪を気にする素振りを見せて降板を余儀なくされたが、後のマウンドを受けたデビッド・ハフ投手が1球で柴田竜拓内野手を左飛に打ち取って流れを相手に渡さなかった。
 
 試合は5-1のまま4イニング連続で両チーム無得点と落ち着いた展開となったが、ヤクルトは8回に3番手として登板した石山泰稚投手が1失点し3点差とされたものの、9回は梅野雄吾投手が筒香嘉智外野手に二塁打を浴びながら無失点に抑えて5-2で試合終了。ヤクルトは、連敗を「16」でついにストップさせて5月12日以来21日ぶりとなる白星を刻んだ。
 
 ヤクルトはこの日の勝利で22勝32敗。連敗の影響で借金は「10」に膨れたが、4日からは交流戦が始まる。昨季はこの交流戦で12勝6敗で最高勝率を収め、シーズン2位の原動力となっただけに、ここから気持ちを切り替えて大逆襲を図っていきたいところだ。
 
<ヤクルトの16連敗>
5月14日~15日  広島東洋カープ(マツダスタジアム)
5月17日~19日  横浜DeNAベイスターズ(神宮球場)
5月21日~23日  阪神タイガース(甲子園球場)
5月24日~26日  中日ドラゴンズ(神宮球場)
5月28日~30日  広島東洋カープ(神宮球場)
5月31日~6月1日 横浜DeNAベイスターズ(横浜スタジアム)