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楽天の1番は福田将儀で世代交代 未来を担う「青い稲妻」がチームを活性化

ここまでパリーグ5位と苦戦する楽天に期待のルーキーが誕生した。ドラフト3位の福田将儀が俊足好打でリードオフマン定着を目指す。

2015/05/10

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攻守で俊足を活かす

 打撃も良いが、一番のアピールポイントは足だろう。一部スポーツ紙が早くも松本氏の現役時代にだぶらせ「青い稲妻」と報じているが、中学時代に100mを10秒83で走ったという韋駄天は魅力的だ。

 4月18日の日本ハム戦ではその俊足で則本、松井裕の窮地を救った。2点リードの9回1死1塁、西川が松井裕から放った右中間フェンス直撃コースの快飛球。抜ければ1点返されてなおもピンチになるところ、フェンスに激突しながらジャンプ一番でもぎ取り、エースの今季初勝利に貢献した。その後も俊足を活かした躍動的な守備が光る。盗塁は5盗塁、4盗塁刺とこれからだが、本塁生還数はチーム最多3。得点に絡んでいる。

 特に注目したいのはベースランニングだ。外野単打での2塁走者本塁生還率、1塁走者3塁到達率。福田はここまで100%を記録する。前者は機会4、後者は機会2。情報化が進む現在、単打1本では2塁からホームを狙うのは簡単なことではない。NPB平均60%前後とされる中での100%だ。

 4月24日ロッテ戦では2点リードの6回1死2塁、松井稼の右前安打で一気にホームを突いた。前進守備を敷く外野からバックホームされてクロスプレーになったが、うまくまわりこんで左手でホームを陥れる好走塁をみせた。4月11日オリックス戦では延長12回1死1塁で3塁到達が難しいとされる左前安打で一気に3塁へ。後続が倒れて引き分けにはなったが、足でサヨナラの機会を演出した。

 世代交代が難しいセンターライン。今年の楽天は福田の台頭でセンターの世代交代が円滑に進行中だ。「青い稲妻」の快進撃はどこまで続くのか? その先に西武・小関竜也以来17年ぶりの野手新人王が見えてくれば、最高だ。

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