データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)




獅子期待のドラ1、高橋光成 大器の片りんをみせたストレート【中島大輔 One~この1球をクローズアップ】

ライオンズに2014年ドラフト1位で入団した高橋光成。前橋育英時代には2年生で夏の甲子園を制した。将来の右のエース候補は2軍で着実に成長している。今回はその期待の右腕をクローズアップしたい。5月3日、イースタンリーグ対千葉ロッテ戦の7回、井上晴哉との場面だ。

2015/05/05

text By

タグ: , , , ,



DSC_0369

ピンチでギアチェンジ

 投球練習での第1球は、捕手の上本達之がミットを懸命に上に伸ばさなければ捕れないほど、大きく上ずったストレートだった。

 5月3日に行われたイースタンリーグのロッテ戦。この試合で初めて本拠地・西武プリンスドームのマウンドに登った2014年ドラフト1位の高橋光成は、第1球を投げる前からガチガチに硬くなっていた。

「やっぱり最初ということで、すごく緊張して入って。ドーム球場で投げるのも初めてだったので」

 先発の郭俊麟の後を受け、0対2で迎えた6回からマウンドへ。先頭打者の江村直也に142kmの内角高めストレートをセンター前に弾き返されると、続く香月一也の送りバントで1死2塁のピンチを招いた。

 だが、高校2年時夏に甲子園優勝を果たした右腕は、ここからギアを上げる。早坂圭介にはストレートが3球続けてボールとなったが、初球は146km、2、3球目はともに148km。指にかかったボールが行き始めたのだ。

 4球目は146kmのストレートを内角低めに投げてファウルでカウントを稼ぐと、5球目は外角低めにフォークを投じてセンターフライに打ち取った。

 試合後に聞くと、ピンチを迎えたこの場面で高橋はスイッチが入ったという。

「本当は最初から入れないといけないと思うんですけど、少しずつ気持ちも入ってきましたね。腕も振れてきたので、いい感じで投げられたのかなと思います」

 早坂を抑え、打席には1番に返って荻野貴司を迎える。3ボール、1ストライクからの5球目、内角高めを狙った149kmのストレートが真ん中寄りに入ったものの、ショートゴロで切り抜けた。バットの芯で捉えられたが、力でピンチを切り抜けて見せた。

 ベンチに戻り、落ち着いてから2イニング目のマウンドに登った高橋は、さらにいいボールを投げ始める。ストレートは球場表示で最速150kmを記録し、西武のスコアラーのガンでは153kmが出たという。

 結局、8回までの計3イニングを投げて、被安打2、無失点、3奪三振。投じた40球のうち、最も手応えをつかんだのが7回、井上晴哉を仕留めたボールだった。1ボール、2ストライクからの4球目、外角高めを狙った150kmのストレートは外れたが、6球目も同じコースに148kmのストレートを投げ込むと、井上は手を出せないまま打席を後にした。

「今日はストレートのキレやバランスがよかったので。球速よりも、そういった部分でいいストレートを投げられたと思います」

スポンサードリンク

1 2

shiro





@