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DeNA扇の要を巡るバトル 高城、嶺井ら若手捕手の起用増の背景 

ベイスターズの長年の課題は捕手を固定できない点にあった。毎年のように選手を獲得・補強しても、正捕手が現れない。そんな状況で、昨年ようやく黒羽根がその座を射止めた。今季も黒羽根中心で開幕したが、現在は高城や嶺井など若手にスタメン機会が増えてきた。

2015/04/30

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ベースボールチャンネル編集部



激しいポジション争いはついに捕手にも

 4月26日、先発の高崎健太郎が2回3失点という内容で2回表まで投げ、裏のベイスターズの攻撃で高崎の代打に2年目の嶺井博希が起用された。
 まさにレギュラーの壁が崩れ落ち、群雄割拠のポジション争いの火蓋が再び切られた瞬間であった。

 3回表からは代打で起用された嶺井が黒羽根に代わってマスクをかぶると、小杉、国吉、田中に、亜細亜大学の後輩でルーキー守護神・山崎康晃を巧みにリードし、3回以降無失点で切り抜け、チームの逆転勝利に貢献。
 7連敗後4連勝を飾ったのであった。

 その前々日4月24日は、昨年より井納が登板する際にマスクを多くかぶる高城俊人、前日25日は山口のリクエストで嶺井らがそれぞれ扇の要を務め、それぞれの投手の好投に貢献した。
 そして26日は黒羽根が満を持してスタメンとなったものの、上記のように序盤での交代となってしまった。
 中畑監督はこれからの当分の試合、黒羽根ではなく、高城もしくは嶺井を起用することを示唆している。

 2009年に相川亮二がヤクルトに移籍して以降、ベイスターズは捕手難にさいなまれ、野口寿浩、橋本将、鶴岡一成と捕手をFAで毎年のように補強した。
 FAで獲得した選手だけでなく生え抜きでも武山真吾、細山田武史らを起用したが、誰も不動の正捕手の座を射止めることはできなかった。

 その中で、2014年に黒羽根が成長を見せたバッティングと強肩を武器にレギュラーの座を獲得。
 ようやくベイスターズにも不動の正捕手誕生の予感を感じさせた。
 それが迎えた翌シーズン4月に、また捕手のポジション争いが始まった格好となった。

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