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田中や岩隈との共通点 弱冠20歳にして”普通に投げれば勝てる投手”になりつつある大谷翔平

投手・大谷翔平は、弱冠20歳にしてすでに「次元が違う」投球内容になりつつある。田中将大や岩隈久志同様に、普段通りの実力を出されたら日本球界の打者たちでは太刀打ちできないレベルにまで来ているのではないだろうか。

2015/04/16

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自分と対等に戦える強敵を求めて海を渡る

 以前、「普通に投げれば勝てる」という目安については、現在MLBで活躍する田中将大や岩隈久志が日本でプレーしていた頃に話をしたことがある。彼らもそのラインがあることには同意していた。

 実力が上がれば上がるほど、試合で本来の自分の実力をいかに出せるかが重要になってくる。
 そして、野球は投手がボールを投げてプレーがスタートするスポーツだ。その投手主導という性質が、その意識の傾向にさらに拍車をかける。先ほども言ったように、結局、一流投手が辿り着く先は、自己闘争に収まるのだ。

 自己の精神と技を磨き続け高みを目指す。まるで武道に通じる意識の持ち方。
 しかし、そんな野球道的な考え方とは矛盾しているが、投手と打者の対戦が野球というスポーツの基本であることも事実だろう。野球の本質は道ではなく、ゲームだからだ。

 自分との戦いを突き詰めることが野球の最大の魅力ではないことに気付いた選手たちはどうするのか。自分と対等に戦える強敵を求めて海を渡るわけだ。
 投手・大谷は、弱冠20歳にしてすでに「普通に投げれば勝てる投手」のラインを超えつつある。MLBに挑戦する日は、意外と近いのかもしれない。

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