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勝てない!オリ借金10でも、ファンの声は「森脇監督辞めるな!」【どら増田のオリ熱コラム #27】

12日の試合で全球団の対戦カードが一巡した。開幕3連敗でスタートダッシュに失敗したオリックスは、セパ最速で10敗目を喫し、借金も10に膨れ上がった。チーム状況を打破するきっかけはつかめるのか。

2015/04/13

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ベースボールチャンネル編集部



負の連鎖からの脱却を

「反省を次に活かしたい」

 これはリード面の不安からしばらくスタメンから外されていたキャッチャーの伊藤光が11日の楽天戦で久々にスタメンマスクを被りタイムリーを放ったものの、最後はサンチェスのホームランで同点に追いつかれ、引き分けに終わった試合後に出したコメントだ。

 このコメントから、選手は開き直って常に前向きなのではと感じられた。

 森脇監督は昨年チームがピンチに陥った時、試合前のミーティングで選手の心を動かすようなメッセージを送り続けていた。当然それは今季も続けているはずだ。

 球団が創設以来一番の大型補強というお膳立てをして2勝12敗1分けの成績では、監督解任はもとより、一部マスコミで取り沙汰されているコーチの配置転換がいつ行われてもおかしくはない。しかし球団も自信を持ってチーム編成に取り組んだからには、このメンバーでチームを立て直す最大限の努力を現場に任せるべきではないだろうか。

 手遅れになってからでは遅いという見方もある。
 それでもこのチームは岡田前監督がベースを築き、森脇監督が作り上げたチーム。下手に動かしたほうが裏目に出る可能性は高く、大体カードがまだ一巡しかしていない状況で決断を下すにはまだ早すぎる。

 2軍では未来のスタメンと呼ばれている奥浪、若月、吉田雄人の昨年の高卒同期組が活躍中。特に奥浪は覚醒しており、今季キャンプで一軍スタートだった若月とともに上げてみるのも面白いかもしれない。

 先発候補としては12日のウエスタンリーグ中日戦で森本が6回を無失点に抑える好投を見せており、中継ぎ候補ではルーキーの高木伴や大山がまずまずの成績を残しているので、思い切った入れ替えも選択肢の一つかもしれない。

 森脇オリックスには立て直せる要素がまだ残されている。「オリックスで優勝したい」と言って残留したエース金子千尋が帰って来た時に、昨年のCS敗退直後に”開幕投手”に指名した森脇監督がベンチにいないなんてことはあってはならない。

 まずは明日、3勝目をつかみにいこう。

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