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巨人ファンが語る、「阿部慎之助 捕手復帰の理由」とは?

ドラゴンズに3連敗を喫したジャイアンツ。悪いことはさらに重なり、昨年オフFAで移籍してきた捕手の相川が2日の試合で負傷した。この緊急事態を小林で乗り切るだけには荷が重すぎる。原監督は今季から一塁にコンバートした、あの男を捕手へ復帰させるようだ。

2015/04/03

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若手を育てるには、それを支える土台が必要

開幕マスクを被った25歳の小林誠司は、リード面で経験不足を露呈。
捕手育成は時間が掛かるし、阿部がデビューした頃と同じように小林もしばらく我慢すべき。
そんな声も聞かれたが、阿部の場合は入団時から「捕手としては規格外の打撃力」というアドバンテージを持っていた。
2001年のルーキーイヤーにいきなり13本塁打を記録。
だから、首脳陣も守備面には目を瞑り我慢できたわけだ。
小林は開幕から4試合で先発出場しながらも、わずか1安打しか放っていない。
2年目の捕手に酷な言い方だが、8番小林、9番投手と続く打線では得点力アップは望めないだろう。

これが08年の時と同じく、中軸に小笠原・ラミレスクラスの選手がいればまた話は別だ。
19歳の坂本勇人を8番ショートで固定して起用できたように、小林も8番キャッチャーで育てることが可能だったはずだ。
若手を育てるには、それを支える土台がいる。
あの時、坂本を思い切って抜擢できたのは、全盛期バリバリのオガラミがいてくれたから。
残念ながら、今の巨人にはそういうレベルの選手は存在しない。

皮肉にも阿部が一時期的にでも一塁へ行ったことで、首脳陣もファンも「捕手・阿部」の凄さが再確認できた。
36歳、もちろんピーク時よりは攻守ともに衰えているだろう。
昨年のゴロ率43.2%と年々打球が上がらなくなっているのも事実だ。
肩も盗塁阻止率.273と07年以来7年ぶりに3割を下回った。
それでもホームベースを守る背番号10の存在感がチームに与える影響は大きい。

2015年、原巨人はこの非常事態で「一塁・阿部」に固執するのではなく、「捕手・阿部」でV4を狙いにいくことを優先させた。
阿部慎之助の復活は、同時に「打てるキャッチャー」という巨人最大のストロングポイント復活を意味するだろう。

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