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「ケガによる戦力ダウンをなくす」ソフトバンク初の連続日本一へ 春季キャンプの体作りにあった工藤監督の狙い

ホークスにとって2015年シーズンは、球団初となる連続日本一を目指す戦いになる。昨年の日本一メンバーがそのまま残り、そこに新戦力が加わり、さらに選手層は厚くなった。そして春季キャンプに取り組んだ体作りの成果がシーズンに表れるか。ケガ人による戦力ダウンを免れることが、連覇への近道であると工藤監督は考えているからだ。

2015/03/27

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ベースボールチャンネル編集部



戦力の維持が、連覇を手繰り寄せる近道

 春季キャンプから徹底して「ケガをしない体作り」をしてきた。ウォーミングアップの時間は例年の倍を設け、しっかりと動ける体にするための準備をする。タイヤを持ち上げたりハンマーで叩いたり、最近では見かけないユニークなメニューも取り入れられた。

 これは工藤監督の指導法で、「ケガ人が増えることで、戦力を落とさない」ようにするのが目的だ。現役引退後、筑波大学大学院へ進みスポーツ医学を学んできた監督。自身の現役生活29年間の経験と新たに加わった知識で、選手にケガをしないための体作りを求める。
 控え選手の層が厚いとはいえ、スタメンに名を連ねる選手が毎試合グラウンドに立てることがベスト。3割打者が5人いる打線に、安定した勝利の方程式など、対戦相手にとって天を仰ぎたくなるような戦力の維持が、連覇を手繰り寄せる近道となるはず。春季キャンプでのトレーニングや日頃のケアの成果が、シーズン中に試される。

 指揮官は「(監督は)初めてだから、どうですか?と聞かれてもまだわからない。開幕してみないとね」と、シーズンの幕開けを待つ。内川は12年の小久保裕紀以来となるキャプテンマークを胸に刻み、堂々と先頭に立つ。さて、連覇へ向けた2015年の熱戦がいよいよ始まろうとしている。

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