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オリ・故障者続出、リリーバーの勤続疲労が叫ばれる中、火消しは中継ぎ三銃士にお任せ!【どら増田のオリ熱コラム #21】

オリックスを支える勝利の方程式の一角、比嘉が開幕1軍を外れた。シーズン終盤で、この方程式に最大限のパフォーマンスが発揮できるようにするためには、先発はもちろん、その前の中継ぎの役割も大きくなる。

2015/03/26

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ベースボールチャンネル編集部



多少の離脱では揺るがない土台を確立

 このような事情もあり、今季の中継ぎ陣にはいざという時には後ろのポジションで投げる機会があるのかもしれない。森脇監督はそうした場面も想定したのか、オープン戦で今季ドラフト1位で入団した阪神からトレードでやってきた白仁田と、日本ハムを退団してオリックスと育成契約を結び、昨年シーズン途中で支配下登録された2010年新人王ピッチャー・榊原を中継ぎだけではなく、セットアッパーやストッパーのポジションでも起用している。キャンプのシートバッティングから開幕1軍を目指して目の色を変えながら調整してきた2人はオープン戦を無失点のまま終えて見事に結果を出した。
 
 他に、惜しくも開幕1軍は逃してしまったが、ルーキーの中ではドラフト4位の高木伴が目立つ。MAX149キロの25歳は変化球の制球に難があるものの、まだまだ伸び代があるだけに、近未来のセットアッパーになる可能性を強く秘めている。
 
 そして、私が一番期待しているのはプロ入り初の開幕1軍入りを果たした2009年のドラフト1位左腕、古川秀一だ。意外なことに古川はまだプロ入り初勝利をあげていない。今季はサイドスローに転向したことで本当の意味で“勝負の年”となる。2011年にワンポイント左腕として大活躍した吉野誠の移籍(2013年にトレード)後不在だった“左のワンポイント”に定着してもらいたい。
 
 多くのファンが語っているように、昨年幾多の火消しを担ってくれた比嘉に変わる存在はいない。しかし、今年のオリックスは怪我人が数人出たくらいでは動じない底力を感じる。それは“微差は大差”をモットーとする森脇監督指導のもと、全選手がしっかりと準備をして、熾烈なポジション争いをしているからに他ならない。もちろん開幕してからもハイレベルな競争は続いていく。
 
 古川、白仁田、榊原の”中継ぎ三銃士”が劣勢になった試合の流れを変えてくれるはずだ。
 
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