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オリ開幕ローテ当確の松葉貴大が乗り越えるべき課題 リリーフの負担軽減を!【どら増田のオリ熱コラム #18】

侍ジャパン対欧州代表2戦目に先発登板した松葉貴大が18日、中6日で中日ドラゴンズとのオープン戦に先発登板したが、予定回数の6回もたず降板となった。開幕ローテーション当確の松葉。いかに長いイニングを投げ切れるかが今季の課題だ。

2015/03/19

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スタミナに課題を残す

 松葉貴大の2014年成績を振り返ってみると、21試合で8勝1敗0S、投球回数113回2/3、防御率2.77と好成績を残しているが、プロ入りしてから2年間で完投をしたことが一度もない。
 昨年の6月22日の東京ヤクルト戦(神宮)は4回までノーヒットピッチングだったが、5回に突然崩れ交代している。この試合は松葉の象徴的な試合のひとつだ。
 
 また松葉が先発して勝ち負けがつかなかった試合は、チーム成績が6勝5敗1分というデータが残っており”負けない松葉”とも言われていた。
 裏を返せば降板後はひとつしか貯金を作れていないのも事実である。
 
 昨年、大半の試合でリリーフ陣をフル稼動させてしまったことを反省し、今季、先にあげた目標を掲げている松葉。残念ながらここまでのオープン戦や欧州代表との試合を見る限り、今年もリリーフ陣の助けが必要な状況と言わざるを得ない。
 
 しかし比嘉と岸田が怪我で開幕に間に合わないこともあり、今季オリックス中継ぎの台所事情は昨年ほど潤沢ではない。せめて7回までは毎試合投げてもらいたいというのが、首脳陣やファンの思いである。
 
 特に昨日の4回で94球から振り返っても、球数の多さとテンポの悪さを物語っている。当然のことながら松葉が登板する試合は時間も長くなるため、チームもファンも試合後にはクタクタになってしまう。
 もちろん、松葉の能力は疑いようもなく高い。昨日5個奪った三振はいずれもお見事と言える内容だった。
 
 森脇監督も、試合後のコメントを見れば松葉に対する期待は大きく、信頼は厚い。開幕ローテの”当確”は消えていない。公式戦の登板日までにしっかりと課題を修正して、完投ができるピッチャーになってもらいたい。
 
■松葉貴大3.18ナゴヤ成績
4回/球数94/被安打10/三振5/四死球2/失点5
 
1回
1.大島 センター前ヒット
2.荒木 送りバント
3.森野 見逃し三振
4.ルナ 見逃し三振
2回
5.平田 センター前ヒット
※盗塁失敗
6.藤井 四球
7.エルナンデス セカンドフライ
8.松井 レフト前ヒット
9.福田 キャッチャーフライ
3回
1.大島 レフトフライ
2.荒木 ライト線スリーベースヒット
3.森野 レフト前タイムリーヒット
中1-0オ
4.ルナ サードライナー
5.平田 空振り三振
4回
6.藤井 見逃し三振
7.エルナンデス ライト前ヒット
8.松井 左中間オーバータイムリーツーベースヒット
中2-0オ
9.福田 レフト線タイムリーヒット
中3-0オ
1.大島 空振り三振
2.荒木 レフト前ヒット
3.森野 四球
4.ルナ ライト線タイムリーツーベースヒット
中5-0オ
5.平田 ショートゴロ
 
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