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黒田博樹と共有してほしい、”1球の重み”

「これからそう長くはない野球人生の中で、投げられる球数は限られている。それを考えたときに、このままメジャーで投げる1球と、カープで投げる1球とでは重みが違う」。黒田博樹にとって、1球に対する思いは深い。

2015/03/18

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雑観A011

球数に対して意識が違う黒田

 黒田博樹は、オープン戦2度目の登板も無難に投げ切った。カープに復帰してから対外試合で初ヒットを喫して被安打5、うち1本が初被本塁打という内容だったが、6回を投げて2失点2自責点。メジャーで彼の代名詞ともなったクオリティースタートをさっそく達成してみせた。

 前回のオープン戦初登板に比べると、コントロールに精度を欠いていたようにも見えたが、初回、10球で三者連続のゴロアウトはさすがというべきで、これでリズムよく攻撃に入れたカープは、期待の鈴木誠也が先頭打者本塁打、つづく菊池も低めのボールをうまく拾い上げてスタンドに放り込んで初回2得点。試合の主導権を早々に手元に引き寄せて9対2で大勝した。

 今日の黒田は75球の予定だったが、2球オーバーして77球で上がった。まずは予定どおりというところだろう。
 黒田がカープに復帰してから、というよりも復帰騒動の渦中で、彼の球数にファンの関心が集まるようになった。かくいう私もその口だ。
 メジャー時代は、長く過酷なシーズンを考えて、どんなに調子があがらなくてもブルペンでは背番号の倍の36球以上は投げなかったという黒田。もちろんゲームでは100球がメドになっていた。

 黒田がカープに復帰して沖縄入りすると、最初のブルペンで1球足して37球投げたという。
 その1球に、日本の野球にアジャストしようとしている黒田の意志が感じられて、こころ弾んだものだった。
 もちろんキャンプの日程、オープン戦での登板回数を考え、公式戦初登板から逆算して黒田なりにマウンドでの球数も計画しているはずだ。

 ところが前回の初登板で、ピッチングコーチのカウントミスで黒田は予定の50球より10球少ない39球でマウンドを降りることになってしまった。
 黒田は笑ってすませたという……。

【次ページ】1球の重みの共有を

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