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「昨年よりボールの威力が違う」楽天OBも太鼓判 2年目の松井裕樹のリリーフ起用はありか?

昨年は、4勝8敗ながらも大谷に次ぐ奪三振率をマークし、改めて潜在能力の高さを証明した松井裕樹。今季は則本とともに左右の両エースへ……そんな見方が大半だったが、大久保監督はリリーフでの起用の可能性も示唆した。

2015/02/16

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三振を取れるピッチャーは一流の証明

 楽天・松井裕樹がプロ2年目のシーズンに向けて順調なスタートを切った。沖縄・久米島キャンプでは初日からブルペンに入り、ストレートを中心に68球の熱投。たくましくなった体から放たれるボールは力強さを増し、捕手のミットに心地よい音を響かせていた。
 
 ルーキーイヤーの昨年、松井は開幕から先発ローテーションの一角を担ったが、制球力に苦しみ二軍落ち。プロの洗礼を受けた。しかし、6月に再び一軍昇格を果たしてからは制球力が安定するようになり、ピッチング内容も変わっていった。シーズン最終登板となった10月5日の日本ハム戦では、敗れはしたものの8回1失点と好投。通算成績は4勝8敗(防御率3.80)と負け越したものの、2015年シーズンに大きな期待を抱かせるピッチングを披露した。
 
 なかでも、松井の最大の魅力は三振を取れることだ。かつて吉井理人氏(現ソフトバンク投手コーチ)はこう語っていた。
 
「三振を奪うには、強いストレートが投げられて、空振りを取れるボールがあって、コントロールもよくないといけない。だから、プロの世界で三振が取れる投手というのは一流の証明でもあります」
 
 昨シーズン、松井は116イニングを投げ、リーグ5位となる126個の三振を奪った。奪三振率9.78は、100イニング以上投げた投手に限れば大谷翔平(日本ハム)の10.37に次ぐリーグ2位の記録だった。
 
 ここで主な高卒投手の1年目の奪三振率を調べてみた。
 
松坂大輔=180イニング、奪三振151/奪三振率7.55
ダルビッシュ有=94.1イニング、奪三振52/奪三振率4.96
田中将大=186.1イニング、奪三振196/奪三振率9.47
大谷翔平=61.2イニング、奪三振46/奪三振率6.72
藤浪晋太郎=137.2イニング、奪三振126/奪三振率8.24
 
 これを見れば、松井の残した数字がいかにレベルの高いものであるかがわかるし、否が応でも今季の期待を高めてしまう。

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