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ボーグルソンやマギーが語った「外国人は日本では不利にコールされる」は本当か?【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

先日、『FOXスポーツ』にイノ・サリス記者の「日本のプロ野球は不公平か?」が掲載された。NPBでプレーした3人の選手が、「日本では不利にコールされる」といった発言をしている。果たして、本当にそうなのだろうか?

2015/02/15

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外国人のストライクゾーンは狭い?

 1987年にヤクルトに在籍し「ホーナー旋風」を巻き起こしたボブ・ホーナーは日米間の野球文化の違いに苦しみ、「地球の裏側にベースボールによく似た競技があった」と語った。

 こう感じたのはホーナーだけではなかった。先日、『FOXスポーツ』にイノ・サリス記者の「日本のプロ野球は不公平か?」が掲載された。その記事内でライアン・ボーグルソン(07-09年に阪神・オリックスに在籍、現在はサンフランシスコ・ジャイアンツ)は以下のようにコメントしている。

“I was always pitching to a smaller strike zone,” Ryan Vogelsong said of his time in Nippon Professional Baseball. “That’s just the way it is, it’s the unwritten rule of baseball there, the foreigner’s strike zone is going to be smaller.”
「俺はいつも(日本人投手より)狭いストライクゾーンに投げ込まなければならなかったんだ」と、ライアン・ボーグルソンはNPBでの日々を振り返った。「それが現実さ、あの国の野球での書かれざるルールってやつだ。外国人投手のストライクゾーンは狭いんだ」

 また、一昨年に楽天初の日本一に大きく貢献したケーシー・マギー(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)も打者の立場から同様な指摘をしているようだ。

McGehee said that “you end up striking out looking a lot because there were a lot of times that if the catcher caught it, you were sitting down.”
マギーは語った。「(外国人選手は)見送りの三振が多いんだ。(ゾーンを外れていても)キャッチャーが捕球したら、諦めてベンチに座り込むしかないケースが多いんだよ」

 最後はNPB通算69勝のジェレミー・パウエルだ。01年から08年までセ・パ両リーグでプレーした。

While Powell felt that umpires were “focused on simply doing their best to do a good job,” it was a bit different when it came to big calls — “in crucial counts that really had an impact on how the inning may end up there were times that the call would favor the native player — it’s part of the game and I had to move on, albeit it was never easy.”
パウエルは、「基本的には日本の審判は公平にやってくれている」と感じたが、重要な場面では事情が少々異なると言う。「そのイニングの結果に影響を与えるようなカウントでは自国の選手に有利な判定が下されることもあった。これはゲームの一部で受け入れざるを得ないんだけど、簡単じゃなかったな」

 さらにサリスは、それらが事実と思えるのかを科学的に考察しようと試みている。不平不満コメントの羅列に終始していない。
 実際、日米双方でプレーした日本人と外国人の成績を詳細に分析している。それによると外国人の場合、三振率が日本では上昇するケースが多いのに対し、日本人はMLBに移籍しても三振率が上昇するケースは少ないという。この事実だけからすると、「外国人の打者はNPBでは不公平にコールされている」と思いかねない。

【次ページ】日米の野球の違い

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shiro





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