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緻密なキャンプが復活 強き頃の雰囲気に戻りつつある中日

4位から巻き返しを図るドラゴンズ。谷繁監督、落合GM体制になって2年目、春季キャンプの雰囲気は、連覇の頃に近づきつつある。

2015/02/11

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Hirokazu Yokoo

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大島や友永ら外野手もショートでノックを受ける

高木前監督時代に痛感した、キャンプの重要性

 中日ドラゴンズが春季キャンプを行う北谷公園野球場には、今年も静かな、けれど十分に熱を帯びた空気が流れていた。2004年に落合博満監督が就任し、2月1日から紅白戦という緊張感の高いキャンプを実施したことで、年を追うごとに選手たちの意識も高まる。球団初の連覇を成し遂げた2010~11年あたりは、落合監督に「俺が見ている必要もない」と言わせるほど、選手は個々に高い目的意識を持ち、万全の状態で開幕を迎える準備をしていた。

 だが、2012年に高木守道監督が指揮を執ると、勝ち続けようという意識は感じられるものの、落合監督の時代に不足していたと言われるファンサービスにも重きを置き、キャンプの雰囲気もガラリと変わる。球場に足を運ぶ人は増え、練習中でも大きな声援が聞かれるようになる。

 ただ、じっくりと技術を固めたい選手の中には、「野球をしに来たのだか、サインを書きに来たのだかわからない」と困惑する声もあり、そうしたキャンプが2年続くとBクラスに転落してしまう。選手や球団関係者は「明らかにキャンプの練習量は落ちた。いかにキャンプが大切であるか痛感させられた」と受け止めた。

 そうして、昨年から谷繁元信監督、落合GMという体制で再スタートが切られると、キャンプの雰囲気も3年前に戻ったように感じられた。
 だが、ペナントレースでは優勝を争うどころか、Bクラスを脱出することさえできない。

 落合監督の時代はファンをハラハラドキドキさせながらも、夏場になると無類の強さを発揮した。落合が「その力をキャンプで養っている」と断言したように、選手たちも厳しいキャンプを過ごすことで「今年も大丈夫だ」という自信を得ていた。それに対して昨年は、厳しいキャンプを“やらされた”選手もおり、ペナントレースになると故障者が続出。果たして、強かったはずの8月に7勝20敗と大きく負け越し、実りの秋を迎えることができなかった。

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