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“育てて勝つ”球団理念を体現するドミニカ・カープアカデミー 「マエケン」のグローブとともに、第2のロサリオを目指すデヘスス

カープアカデミーがドミニカに創設されて25年が過ぎた。かつてアルフォンソ・ソリアーノをはじめ、ロビンソン・チェコ、フェリックス・ペルドモらの選手をカープへと送り出してきた。そして昨年はライネル・ロサリオがブレーク。そのあとに続く期待の選手が1月末に育成契約を結んだデヘススだ。ここカープアカデミーではどのような指導が行われているのだろうか。(取材協力:広島東洋カープ、ドミニカ・カープアカデミー)

2015/02/03

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Yasumitsu Takahashi

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昨年のロサリオに続くか、デヘススに期待。このグローブは前田健太からプレゼントされたものだ。

ジャパニーズドリームをつかめる選手は、本当にわずか

 2年連続のクライマックスシリーズ進出、流行語となった「カープ女子」、そして黒田博樹の電撃移籍……今年もカープは注目の的だ。そんなカープは、ここドミニカ共和国とゆかりの深い球団である。

 1990年11月に、ドミニカ随一の野球どころのサンペドロ・デ・マコリス郊外ににオープンしたアカデミーは、はや創設25年を過ぎた。米球界で大活躍したアルフォンソ・ソリアーノをはじめ、ロビンソン・チェコ、フェリックス・ペルドモらの選手をカープへと送り出してきた。そして昨年のライネル・ロサリオの大活躍によって、アカデミーは今また脚光を浴びつつある。

 アカデミーに入ると、まずその広さに驚かされる。2面の球場に半面のグラウンドが1つ。ブルペン、トレーニングルーム、クラブハウス。「広さだけならメジャーのアカデミー以上ですよ」と語るのはアカデミー現地責任者の山根章平代表代理だ。

「ロサリオの活躍は、本当に他の選手達にも大きな希望を与えていますし、私たち日本人スタッフにとっても大きな喜びです。アカデミー自体で売り上げが出せるわけではないので、いかに一軍に選手を送り込めるかが自分たちの役割だと思っています。なので、ロサリオのような選手をこれからもどんどんと日本に送り込めればと思います」と言葉を続ける。

 このカープアカデミーからジャパニーズドリームをつかむべく現在練習しているのは7名の契約選手と、その下にいる常時10名程度の練習生である。毎週3回行われるトライアウトにはドミニカ共和国全土からアカデミー入門希望者が集まる。

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写真「日本への適応も考え、野球のみならず日本の文化についても折りにふれ指導します」(アカデミー現地責任者の山根章平代表代理)

 その中から狭き門を突破し練習生となり、さらに球団から評価を得た選手が契約選手となる。彼らはアカデミーで寝食をともにし、契約選手になると一定の手当も支給される。そして契約選手の中から選ばれたものが日本へと派遣されるという流れだ。カープの一軍にたどり着くのは非常に高いハードルであるのが現実だ。

「予算の規模ではどうしてもメジャーのアカデミーに劣るので、有望な選手はそちらに流れてしまいます。我々はリリース選手と呼んでいるのですが、一度メジャーのアカデミーをリリースされた選手や、アメリカ球界で失敗した選手が再起を図るべくカープの門を叩くというケースが多いですね。ですから10代の子もいれば20代半ば過ぎの選手もいたりします」(山根氏)

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