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巨人ファンが語る「絶対に負けられない阿部慎之助」とは?

阿部慎之助にとっての2015年は大きな転機であり、挑戦の1年となる。

2015/01/30

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一塁手・阿部にとって勝負となる2015年

3月には36歳になる男が、退路を断って第2の野球人生をスタートさせる。
正直、捕手は打てれば儲けもの、だが1塁手は打たなきゃ明日はない。
セ各球団のファーストを見てみると、ゴメス(阪神)、エルドレッド(広島)、森野将彦(中日)、畠山和洋(ヤクルト)とガチ主砲クラスの面々。
原監督も「今年の阿部には三冠王を期待」と無茶ぶり。
裏を返せば「そのくらい打たないとおまえさんに来年はないよ」ということだろう。
4番大田?確かに俺もいつかは見たいよ。
けど、今シーズンに阿部が簡単に大田に4番の座を譲るようなら、巨人のV4は厳しいっす。
「ファースト阿部」の競うべき相手は、大田ではなくライバルチームのゴメスやエルドレッドといった強力助っ人陣である。
捕手と違って、一塁手ならいくらでも助っ人で補強可能。
今年ダメなら、来シーズンはレギュラーポジションを失う。
さすがに年俸5億円以上貰ってベンチに座るわけにもいかへんし。
…ヤバイやん、俺。
 
その危機感が、今オフのハードトレーニングに走らせたはずだ。
連日報じられる、近年稀に見る阿部のハイペース調整。
引き締まった肉体にグアム自主トレで日焼けした切実な表情。
真剣な阿部。そして、ふと思った。
自分たちファンもこれほど阿部を真剣に見るのはいつ以来だろうか?と。
今までみんな背番号10のことは放置していた。
なぜなら、キャプテンは黙っていても圧倒的な結果を出してくれたから。
阿部ならやってくれるさ。なんて、みんな若手選手の成長や村田さんのダブルプレーを無邪気に楽しめたわけだ。
 
それが今シーズンは違う。
阿部は慣れないポジションで泥にまみれ、ファンも心配そうにファースト元年のその姿を追うはずだ。
坂本に主将の座を譲り、小林に次代の正捕手の座を託した。
2015年、阿部はキャプテンでもなければ、キャッチャーでもない。
だからこそ、巨人ファンは「何者でもない俺らの背番号10」にこれまで以上の声援を送るだろう。
 
1塁コンバート。
それは、阿部慎之助にとって絶対に負けられない戦いなのである。
 
See you baseball channel……

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