大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » プロ野球最新情報 » DeNA » グリエルのポジションは? ショートは誰に? 2015年ベイスターズ予想布陣を考える

グリエルのポジションは? ショートは誰に? 2015年ベイスターズ予想布陣を考える

今季のベイスターズの布陣はどうなるのだろうか? 競争激しいポジション、一方で層の薄さが懸念されるポジション。これを読めば、キャンプ・オープン戦がより面白く見ることができるだろう。

2015/01/25

text By



ショートを誰にするのか? 気になるグリエルのポジション

 まさに野球ファンにとってのお正月と言える2月1日、キャンプインの日が近付いてきた。キャンプ・オープン戦を目前に控えた今、ポジション別に見所を見ていきたい。激戦区となるポジションについては表も交えて検証してみる。
 
【捕手】
◎黒羽根利規
○高城俊人
△嶺井博希
 
 昨年正捕手として独り立ちを果たした黒羽根の優位は今年も変わらない。
 持ち前の強肩だけでなく、バッティングでも他の候補を凌いでいる。
 一方、第二捕手については高城、嶺井の争いとなる。
 二人とも若いだけに、育成も踏まえて二軍で実戦経験を積ませるために、昨年同様二人を交互に一軍登録するのではないだろうか。
 昨年黒羽根が離脱した4月、チームは捕手難に悩まされた。
 しかしながら、オフに特に新戦力で補強が施されることはなく、高城、嶺井の成長に期待される部分が大きい。万が一の備えとして、高城、嶺井も第二捕手としての役割は小さくない。
 
【一塁手】
◎ロペス
○バルディリス
△後藤武敏
 
kurayoshi0125-2
 
 巨人から獲得したロペス、サードからコンバートされそうなバルディリスの争いとなるだろう。
 二人とも守備力が高く、打撃の状態でポジション争いに決着がつきそうだ。
 また、昨年ブランコが故障した際、見事に穴を埋める活躍を見せた後藤も控えている。後藤の絶好調時の瞬間最大風速は、ロペスやバルディリスを凌いでいると思われ、年に数回訪れる絶好調期を見逃さず起用できるかどうかは、首脳陣の腕の見せ所だ。
 
【二塁手】
◎石川雄洋
○桑原将志
△柳田殖生
 
 昨年セカンドを主に守ったグリエルがサードに回ると噂されており、セカンドは石川が中心に起用されそうだ。
 他には激戦区の外野争いから漏れた場合の元セカンドの桑原、ユーティリティの柳田、もしくは故障からの復活を目指す内村が続くだろうか。やや層の薄さが気がかりだ。
 
【三塁手】
◎グリエル
○バルディリス
△白崎浩之
 
 基本的にはグリエルがサードとなる。そして、故障に見舞われたり、7月の国際大会で離脱したりする際は、バルディリスがサードに回り、ロペスがファーストという布陣になると思われる。
 この二人のリザーブとなるのが、ショートのレギュラー争いにも加わる白崎か。
 グリエルは得点力の要となる選手の一人なだけに、グリエルが何試合出場できるかどうかはベイスターズの成績と直結する。
 
【遊撃手】
◎山崎憲晴
○白崎浩之
△倉本寿彦
 
kurayoshi0125-3
 
 今シーズン、ベイスターズポジション争いの最激戦区がショートだ。昨年最も多くの試合に出場した山崎、今年三年目を迎え伸び盛りの白崎。そしてここに即戦力の社会人出身のドラフト三位倉本が割って入る形となる。
 さらに獲得が濃厚と言われるユニエルキス・グリエルも外国人枠という足枷があるものの、キューバリーグオールスターにも選出された実力者であり、外国人選手にアクシデントが続出した場合にはショート争いに顔を出してくるだろう。
 
 上の表を見てもわかるように打撃力では山崎・白崎ともに物足りなさを感じ、現在のところレギュラーと呼べる存在がいない。
 とりあえず守備力で山崎がレギュラー候補一番手となるものの、ベイスターズのウィークポイントでもある。
 山崎、白崎の成長、もしくはルーキー倉本の活躍が2015年のベイスターズの浮沈のカギを握る存在となるだろう。

1 2