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2年契約延長、エルドレッドが評価される理由――満了すれば、球団外国人在籍最長に

広島は先日、エルドレッドら3選手との契約延長を発表。エルドレッドとは2年契約で満了すれば2度の日本一に貢献したライトルを抜き、外国人選手としては球団最長の在籍年数となる。

2016/11/30

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プレーや野球に取り組む姿勢も高く評価

 18日、広島東洋カープは、ブラッド・エルドレッド内野手、ジェイ・ジャクソン投手、ブレイディン・ヘーゲンズ投手の3選手と来シーズンの契約を締結したことを発表した。ジャクソン、ヘーゲンズの2投手は共に今季から加入し優勝に貢献した。今季チーム2位の21本塁打を放ったエルドレッドは、2018年までの2年契約で、契約を満了すれば1977年~82年まで在籍したジム・ライトルを上回り、広島の外国人選手としては最長の在籍年数となる。

 広島の外国人在籍年数上位は以下のとおり。年数・成績は広島在籍時のみをカウント。

6年
ジム・ライトル(外野手 1977~1982) 764試合 853安打 155本塁打

5年
フェリックス・ペルドモ(内野手・投手 1992,1996~99) 71試合 10安打 1本塁打 47登板 3勝
ルイス・ロペス(内野手 1996~97,2000~02) 675試合 654安打 112本塁打
ブラッド・エルドレッド(内野手 2012~) 423試合 388安打 101本塁打

4年
エディ・ディアス(外野手 1999~2002) 430試合 404安打 65本塁打
ティモ・ペレス(外野手 1996~1999) 227試合 121安打 9本塁打
ジョン・ベイル(投手 2004~06,10) 139登板 14勝 31セーブ
マイク・シュルツ(投手 2008~2011) 158登板 8勝 63ホールド
ブライアン・バリントン(投手 2011~2014) 124登板 45勝45敗

 在籍最長は6年のライトルだ。元々ニューヨーク・ヤンキースからドラフト1順目(全体10位)で指名されたトッププロスペクトだったが、メジャーでは芽が出ずに77年に来日した。在籍6年間で20本塁打以上5度、平均26本塁打、打率.288の安定したバッティングに加え、来日2年目から4年連続でダイヤモンドグラブ(現ゴールデングラブ)賞も受賞と外国人選手としては珍しく攻守ともに優れていた。78~80年には全試合出場も果たし、山本浩二らと共にチームを牽引し2度の日本一に貢献。83年には南海ホークスでプレーしている。

 来シーズンでライトルと並ぶ6年目となるエルドレッドは、2012年6月に広島に入団。1年目は途中入団ながらチーム2位の11本塁打をあげた。
 しかし、当初は「首脳陣もチームメイトも自分がどんな打者かわからない状態だったし、さらに対戦相手もよくわからない環境で結果を出さなければならなかった。さらに目に見える成績を残さないと来年につながらない。非常にプレッシャーだった」と本人は振り返る。

 その2年目は怪我や不振で65試合の出場に終わるも3年目に覚醒。前半戦に29本塁打、80打点と猛打をふるい、ファン投票で選出されたオールスターではMVPも受賞。夏場に失速したものの終盤に復調し、37本塁打で自身初タイトルとなるホームラン王も獲得した。一方延長で1試合6三振を記録するなど粗さも目立ち、169三振で球団の三振記録も更新している。

 2015年は開幕から故障で出遅れるも、チーム1位タイの19本塁打。今季も怪我で長期離脱し出場こそ95試合に終わったが、21本塁打に加えOPS.900と出場時は依然長打力を発揮。日本シリーズでも3試合連続本塁打を放った。

 怪我による長期離脱が目立ち、100試合以上の出場すら14年の1シーズンしかないものの、その長打力は驚異的。また野球に取り組む姿勢は選手・首脳陣から高く評価されている。

 常々「このチームで優勝して、カープのファンと喜びを分かち合いたい」と、献身的なプレーで若手選手の見本にもなった。

「僕のプレーを見た若い選手たちが、『30代半ばのエルドレッドがここまでやっているんだ』と感じてもらえたら最高です」

 何よりも、広島というチーム、さらに街に愛着を感じている。

「広島は第2の故郷。街の人は僕たち家族に非常に素晴らしい対応をしてくれる。まだまだこの先もここで野球ができたら幸せ」

 体調さえ万全なら2年の契約期間中にあと54本としているライトルの球団外国人本塁打更新も期待できる。

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