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FAの岸、楽天移籍で人的補償はどうなる? プロテクト名簿28人を予想

西武からFAした岸孝之が楽天への移籍を発表した。則本と共に先発陣の二本柱を担うとされる岸を獲得できたことで、チームの戦力アップが期待されている。岸の移籍に伴い、西武は金銭補償のみか、さらに人的補償を要求するのか、動向が注視される。

2016/11/19

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FA行使せず残留組はプロテクトか

 最後に投手だ。青山浩二から安楽智大まで、表中13人を予想した。西武は岸退団で先発陣の選手層に不安を残している。戸村健次、菊池保則は故障などの影響で今季は精彩を欠いたが、戸村は通算53試合に先発し、昨年は7勝を挙げた。菊池も通算41試合の先発経験を持つ。西武を利することのないよう、両人はプロテクトしたい。

E人的補償2016_P

 濱矢廣大、古川侑利の20代前半投手。今季イースタンで数多くの経験を積んだ球団期待の若鷲になる。しかし、共に実績がなく、前述した6,750万の価値という視点でも疑問が残る。武藤好貴、宮川将は故障上がり、その他の選出漏れ投手は伸び悩みとした。

 FA権を封印、来季も仙台での活躍を表明した青山浩二、聖澤諒の2人は保護されると見た。精彩を欠いたり、世代交代で出場機会が限られたりした両人の契約更改は、これからだ。しかし、青山の11月9日付ブログを見ると、球団から内々に厳しい条件提示があったという。その水面下交渉を経ての決断、球団も重く受け止めたはずだ。生え抜きで活躍してきた両人がFA封印しチーム残留しながらも、プロテクト漏れでの西武移籍という、まさかの非情事態にはならないだろう。

 なお、補償に関する日程は規定がある。岸と楽天との契約締結がコミッショナーより公示された日から2週間以内で、楽天が西武にプロテクト名簿を提示することになる。

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