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パの外国人選手MVPは日本ハムのレアード、覇権に大きく関係する助っ人の成績【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は今季の外国人選手の通信簿(パリーグ編)だ。

2016/11/19

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増井の穴を埋めたマーティン、日本シリーズで猛アピールのバース

 投手陣 PRは、今季のパリーグの防御率(3.65)とその選手の防御率の差異に投球回数をかけて9で割ったもの。先発、救援の別なく投手の貢献度を図る数値だ。20以上でエース級。救援投手は10以上で合格点。

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 セよりも2人少ない23人。パも投手の方が多い。

 日本ハムはクリス・マーティンが中盤までクローザーとして活躍。アンソニー・バースは先発、救援で投げる。ルイス・メンドーサはローテの一角だったが成績は冴えない。

 ソフトバンクは絶対的な守護神デニス・サファテ、セットアッパーのロベルト・スアレスが活躍したが、昨年後半活躍したリック・バンデンハークは期待を裏切った。

 ロッテはソフトバンクから移籍したジェイソン・スタンリッジがローテを維持したが、アジア系のイデウン、チェンは今一つだった。

 西武は5人の外国人投手を使ったが、チームに貢献した投手は残念ながらいなかった。

 楽天は昨年全休のキャム・ミコライオが復活したが、他の投手は期待を裏切る。

 オリックスは、オープン戦の好投でエリック・コーディエをクローザーに据えたが、これが裏目に出る。他の投手も働かなかった。

 こうして投打の外国人選手の成績を見ていくと、彼らの出来不出来が、ペナントレースの覇権に密接にかかわっていることがわかる。

 主軸選手は少なくなったとしても、やはり外国人選手の選定は重要なのだ。

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