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前SBの巽が出場選手中最速の148キロを計測、中継ぎで再起の可能性【BBC2016年トライアウト独自採点投手編】

プロ野球12球団合同トライアウトが12日に開催された。BBC恒例のトライアウト採点、今回は投手編。投手は3人の打者と対戦した。もっともアピールしたのはどの選手か――。

2016/11/15

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左腕・1ポイント&1イニングタイプ

久本祐一(広島) 
 
採点B 結果 空振り三振 遊ゴロ 空振り三振
評 ストレート、変化球をコーナーに投げ分ける。1イニング限定なら起用可能だが、37歳の年齢で1年間通せるか。需要の高い左腕であることを考えると、保険にはなりうるが。

 

宮田和希(西武)
 
採点B 結果 空振り三振 空振り三振 投ゴロ
評 角度のある出所からの縦のスライダーは秀逸。この球だけならまだまだやれる。課題はストレート。制球が悪く、それを意識して球速も出ない。そこさえクリアされたら、ブルペンに厚みを加えられる投手だ。筒香キラーになれるかもしれない。

 

金平将至(日本ハム)
 
採点B 結果 空振り三振 見逃し三振 空振り三振
評 3者連続三振。初対戦ではアジャストの難しい変則フォーム、そこからスライダーを投げる。左打者のワンポイントとしての需要はおそらくあるだろう。ただ、圧倒するものは感じなかった。

 

中川誠也(中日)
 
採点B 結果 遊ゴロ 遊ゴロ 見逃し三振
評 理想的な投球フォーム。腕もしっかり振れて、変化球の切れ、コントロールもいい。なぜ、1年でクビを切ったのか理由を知りたい。

 

古村徹(元DeNA)
 
採点B 結果 四球 空振り三振 空振り三振
評 先頭打者に四球を出したものの、その後は落ち着いて投げていた。腕の振りが鋭く、変化球の切れも申し分なし。23歳という若さも、復活に後押しする。実績に目をつぶれば、NPB復帰の可能性も。

 

植松優友(元ロッテ)
 
採点B 結果 投ゴロ 四球 空振り三振
評 1年間の打撃投手を経ての挑戦。高校時代は中田キラーとして知られ、7三振を奪った。その頃とはスタイルも変貌。ナックルボーラーとして活路を見出す。一芸で勝負できるわずかな可能性をみせた。

 

中﨑雄太(西武)
 
採点C 結果 空振り三振 見逃し三振 右飛
評 元ドラ1として注目された左腕も、気が付けば、ワンポイントスタイルに。画面から消えると言われる変則投法で2三振を奪った。しかし、シーズン中がそうであったように、シーズンを通して抑えられるかは疑問。打ち難そうではあるが、対戦が増えるとボールに切れがないので、厳しいだろう。

 

坂寄晴一(オリックス)
 
採点C 結果 右飛 中飛 遊ゴロ
評 コントロールが安定し、フォームに癖がない部分は評価できるが、どの球種も迫力に欠ける。コンビネーションで勝負したいが、まとまりやすい傾向にある。

 

田原啓吾(巨人)
 
採点C 結果 右前安打 一直 空振り三振
評 体格がいいために、ストレートの威力のなさには愕然とするも、カーブに一芸の可能性を持っている。年齢との比較になりそうだ。

 

木村優太(ロッテ)

 
採点C 結果 投ゴロ 二塁後方安打 二塁打
評 長身左腕の期待を欲しいままに、このまま球界を去るかもしれない。印象としては戦力外の現実を受け入れられないまま、参加したようだ。気も入らないままに打たれてしまった。

 

江村将也(元ヤクルト)
 
採点C 結果 三ゴロ、四球 中飛
評 左打者のワンポイントとしての期待が高い左腕投手。腕の振りに見る物はあったが、2人目の打者が左なのに、腕が振れなくなった。前田智徳に死球を与えたときの後遺症がまだ抜けていない様子だった。

 

金伏ウーゴ(巨人)
 
採点C 結果 左前安打 空振り三振 四球
評 緩い変化球を多く見せられたが、他を圧するほどではなかった。変則左腕というだけで、それ以上の魅力は感じない。

 

児山祐斗(ヤクルト)
 
採点C 結果 右前安打 四球 左飛
評 一見、球の出所は見えづらかったが、制球が悪く、意味をなしていない。制球さえまとまれば楽しみだが、対相手に合わせた投球フォームで思い通りに投げられないのだろう。

※()内はNPBで所属していたチーム。

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