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元広島・中東、元ロッテの青松が捕手としての使い勝手をアピール。やや野手陣は迫力不足との評価も【BBC2016年トライアウト独自採点野手編】

プロ野球12球団合同トライアウトが12日に開催された。投手42人野手23人が参加。BBCでは恒例のトライアウト採点を公表。この中から夢を再びつかむ選手はいるのだろうか。

2016/11/14

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イベント化されつつあるトライアウト

 11月12日(土)、甲子園球場にてプロ野球12球団合同トライアウトが開催された。
 内野スタンドが満員に膨れ上がるなど、注目の高さを感じさせた。昨今のTV番組の特集の影響もあるのだろう。 “トライアウト”という選手の生活をかけた場というより、ひとつのイベントのようでもあり、少し違和感があった。

 甲子園のネット裏には日本の球団はもちろんのこと、米メジャーリーグのスカウトも多数訪れ、隠れた素材を探していた。「最近は、選手を切るのが早くなっているからね。こっちとしても、何か変えれば生きるんじゃないかって選手を見つけられたら」とアトランタ・ブレーブスの大屋スカウトである。日米をまたいでの大注目イベントになっている。

 とはいえ、トライアウトは、その能力だけで合否が決まるわけではない。どれだけ戦力になるという評価が下っても、チーム内のそのポジションに“空き”がなければ獲得は見送られるからだ。トライアウト前には、横浜DeNAベイスターズの久保裕也と東京ヤクルトスワローズの新垣渚が取り上げられたが、彼らは同じ天秤には掛けられない。役割が違うからだ。

 先ごろにドラフトが終わり、FA戦線も始まった。秋季練習も進んでおり、来季への青写真のおおよそがみえてきた中で、加えたいピースがどの部分なのか。そこに合致する選手が再びプロの舞台へと戻れるというのがトライアウトなのである。

 BBCでおなじみとなっているトライアウト採点は、例年と同様に、各選手の結果を振り返りながら、プロ野球の世界での可能性を探ってみたい。

 今回は野手編だ。

 トライアウトでのパフォーマンスを主として、以下のように評価をつけた。

A=まだ活躍できる
B=可能性あり
C=大きな変化が必要

さらに、今年はタイプ別に分けて紹介したい。先述したように、タイプによって求められるものが違うからである。打者なら「代打要員」「守備・走塁、ベンチの要因」「スタメンでの再起」。投手なら、『先発タイプ』『左腕中継ぎ、ワンポイント』という風にだ。紹介順はタイプ別のランクと思ってもらっていい。

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