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FA糸井の獲得を目指す阪神。“ビジョンなき補強”で思い起こされる過去の失敗

フリーエージェント(FA)宣言選手の告示が締め切られた。今年の注目選手は阪神が獲得を目指すといわれている、オリックスの糸井嘉男だ。

2016/11/10

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今季、FA選手の目玉

 フリーエージェント(FA)宣言選手の告示が締め切られた。11日からは所属外球団との交渉が解禁され、いよいよFA戦線が火ぶたを切る。

 今年の注目選手の一人がオリックスの糸井嘉男だろう。
 糸井は今シーズン、盗塁王のタイトルを獲得するなど、走・攻・守の全てにおいて高いパフォーマンスを見せてきた。年齢的にトリプル3は難しいとはいえ、足に加えて、勝負強いバッティング、正確なスローイングで見せる守備など球界屈指の外野手といっても過言ではない。

 そんな糸井の獲得に熱心だといわれているのが、阪神である。
 糸井の地元だということ、チームに核となる打者が福留孝介以外見当たらないということを鑑みると、阪神にとってはのどから手が出るほど欲しい選手であることは間違いないだろう。

 そもそも、阪神の過去を振り返ってみると、FA獲得に積極的な球団である。加えて、日本人元メジャーリーがーを狙うことも多く、育成より補強を主にしてきたチームだ。

 しかし残念ながら阪神に移籍した後、期待通りの活躍を見せた選手がそう多くないというのも偽らざる事実だろう。
 今回、糸井の獲得にいの一番に交渉にあたるようだが、果たして、今の阪神に糸井は必要なのだろうか。

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