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通算125ホールドのソフトバンク・森福がFAに。左の中継ぎが必要なチームは?

ソフトバンクの森福がFA権の行使を表明した。通算125ホールドの実績を誇る左サイドには興味を示す球団は確実にあるだろう。

2016/11/05

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リリーフとして実績十分

 11月4日、福岡ソフトバンクホークスの森福允彦がFA権の行使を表明した。森福は2006年に社会人のシダックスから大学・社会人ドラフト4巡目で、ソフトバンクに入団。10年に1軍に定着すると、11年に34ホールドをマークするなど左のリリーフエースとして活躍。今季は50試合に登板し、2勝1敗16ホールド、防御率2.00の成績を残した。プロ通算では384試合に登板し、16勝14敗18S、125ホールド、防御率2.45。2011年と12年にはオールスターにも出場している。

 リリーフエースとして長く活躍してきた森福だが、近年は起用法に変化がみられる。過去2年は主にワンポイントでの起用が増えており、数字を見ても昨シーズンは32試合登板で17イニング、今季も50試合登板で27イニングと、イニング数が登板数の半分強に留まっている。

 実績ある左のリリーフだけに多くの球団が興味を示す可能性が高いが、最も森福がフィットするチームはどこになるのだろうか。

 以下は、各球団の今季登板した左のリリーフ投手数とその合計試合数。()内は最多登板左投手。

1.西武     7人/167試合(武隈祥太64試合)
2.楽天     8人/165試合(松井裕樹58試合)
3.ヤクルト   7人/153試合(村中恭兵50試合)
4.中日     8人/149試合(岡田俊哉57試合)
5.阪神     9人/142試合(高橋聡文54試合)
6.横浜     6人/130試合(田中健二朗61試合)
7.読売     6人/123試合(山口鉄也63試合)
8.日本ハム   7人/104試合(宮西尚生58試合)
9.ロッテ    6人/97試合(松永昂大53試合)
10.ソフトバンク 4人/86試合(森福允彦50試合)
11.オリックス  7人/76試合(海田智行50試合)
12.広島     7人/49試合(オスカル23試合)

 圧倒的に左のリリーバーが不足しているのが、今季25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島だ。中崎、ジャクソン、ヘーゲンズ、今村、大瀬良と強力リリーフ陣は全員が右腕。登板数としてはルーキーのオスカルが最も多かったものの防御率6.35と効果的だったとは言い難い。
 しかし、広島は一貫した方針として、FAを行使した選手は引き留めず、逆にFAの選手も獲得しない。先日行われたドラフトでも高橋と床田の左腕2人も指名しており、森福の争奪戦に参戦する可能性はないに等しい。

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