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〝初志貫徹〟メジャーではなく、カープを選択した黒田博樹、最後の決断

12月27日、広島東洋カープは、黒田博樹の8年ぶりの復帰を発表した。これまでと違い、バリバリのメジャーリーガーが日本球界に復帰するのは初めてのケースとなる。

2014/12/29

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Toronto Blue Jays v New York Yankees

お金ではなく、カープ愛

 電撃復帰に日米野球ファンがどよめいた。ヤンキースからFAとなっていた黒田博樹投手が、古巣・広島復帰を決断した。

 広島は12月27日、黒田の獲得を発表した。8年ぶりの古巣復帰。背番号は渡米後、空き番号になっていた「15」に決まった。

 男気あふれる決断だった。
 メジャー球界からもラブコールは届いていた。先発投手不足に悩むヤンキースからは残留を要望され、古巣ドジャースや大型補強を進めるパドレスは年俸1600万ドル(約19億2000万円)のオファーを受けていた。
 それに対して、広島と結んだ契約は年俸4億円プラス出来高。広島は同24日に前田健太と、球団史上最高額となる年俸3億円で契約更改したばかり。球団にしてみればそれをわずか3日で更新する破格の待遇なわけだが、黒田にしてみればその差額実に15億円以上。メジャーに残留すれば、仮に故障などで登板できなくても手にできたそれだけの額を、自ら進んで手放したわけだ。

「来季については、野球人として、たくさんの時間を熟考に費やしました。悩み抜いた末、野球人生の最後の決断として、プロ野球人生をスタートさせたカープで、もう一度プレーさせていただくことを決めました」

 黒田は所属事務所を通じて、こうコメントを発表した。

 古巣へのカープ愛が、15億円以上の差額を上回った。「日本に戻るなら、広島で」。渡米後もそう繰り返してきた。ここ数年は毎年1年契約を結び、オフを迎えるたびに現役引退かどうかも真剣に悩んできた。戻るなら、古巣の戦力として優勝に貢献できるうちに。そのタイミングが、今だった。

 力の衰えは全くない。日本人初の5年連続2桁勝利を挙げた今季は、ヤンキースの先発ローテーションをただ一人守り抜き、32試合で11勝9敗、防御率3.71。199回を投げ、規定投球回を大きく上回った。

 来季メジャー球団と契約を結べば、40歳以上の投手では、R・A・ディッキー(ブルージェイズ)とティム・ハドソン(ジャイアンツ)の年俸1200万ドル(約14億4000万円)を上回り最高俸となるのは確実。ロジャー・クレメンスが43歳だった05年にアストロズと結んだ年俸1800万ドル(約21億6000万円)の40代の最高年俸さえ更新する可能性もあった。

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