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【セ・クライマックスシリーズ1ST】DeNAが初のファイナル進出。死闘を分けた3日間のブルペンマネジメント

セリーグのクライマックスシリーズファーストステージはレギュラーシーズン3位の横浜DeNAベイスターズが2位の読売ジャイアンツを2勝1敗で下し、球団創設初のファイナルステージ進出を決めた。

2016/10/10

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第3戦は延長戦に持つ連れ込む大熱戦

1勝1敗のタイで迎えた第3戦は、DeNAが4-3で巨人に延長戦の末に競り勝ち、第1ST突破を果たした。

 

 どちらが勝ってもおかしくない試合展開だった。
 DeNAは初回に梶谷隆幸が死球を受けて交代。巨人も延長11回、澤村拓一が右足首に打球を受けて緊急降板となるなど、ともに死力を尽くしての戦いだった。

 

 この3戦の試合を分けたポイントを探るとすると、3日間のブルペンマネジメントに他ならない。

 

 初戦の第1戦はDeNAが5-3で勝利。
 この際にDeNAが執った継投策は、先発の井納翔一―田中健二朗―三上朋也―山﨑康晃という勝利の方程式だった。対する巨人は1点ビハインドだったということも手伝ったのだろう。先発のマイコラスのあとは、山口鉄也―マシソン―澤村という勝利の方程式の投手陣だった。

 

 勝利への最後の執念という観点に立てば、巨人・高橋由伸監督の采配はそれほど不可解なものではない。

 

 第2戦は巨人が2-1で勝利。先発・田口麗斗のあとを前日登板のマシソンが2イニングをぴしゃりと抑えた。やや無茶にも思える継投になったのは前日に澤村が精彩を欠いたことに起因するが、目先の1勝を考えると致し方ないことだった。

 

 一方、この試合で敗れたDeNAは、8回裏、2死1、3塁から長野に適時打を浴びた後にマウンドに送り込んだのは、今季、先発することの多かった左腕の砂田毅樹だった。そして、その砂田は1人をしっかりと抑えた。前日登板の二人、田中、山﨑は登板しなかったのである。

 

 そして、第3戦は1回に両者に2点本塁打が飛び出す展開でスタート。3回からはDeNAが3-2でリードしたまま投手戦を展開した。6回裏、巨人は村田修一にソロ本塁打が飛び出し同点となると、試合はつばぜり合いで終盤を迎えることになる。

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