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松坂大輔、CSのジョーカーになれるか。アメリカも復帰登板に注目「先行投資だったか不良債権だったか」

松坂大輔が2日、ついに日本球界復帰後初の一軍登板を果たす。

2016/10/02

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実績十分、下克上達成に必要な流れを変える男

 怪物復活なるか。ソフトバンク・松坂大輔投手が2日の楽天戦(コボスタ宮城・14時試合開始)でマウンドに立つ。昨シーズンから日本球界復帰を果たしたものの、度重なるコンディション不良によって一軍合流が果たせずにいたが、ここにきてようやく今季最終戦での初登板に工藤公康監督がゴーサイン。まずは中継ぎでの登板とはいえ、西武時代の2006年10月7日以来となる背番号18の一軍公式戦マウンドは試合前から大きな注目を集めている。 

 日本ハムに世紀の大逆転優勝を決められたチームは今季V3に失敗。それでも2位の座をキープしたことで逆転日本一のチャンスはまだ残っている。しかしながら下克上を達成するためには、やはりどうしても流れを変えるキーパーソンの出現こそが必要不可欠。野手では右手薬指の骨折からクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで復活を果たすことが濃厚な柳田悠岐外野手しかり、そして投手ではこの松坂だ。

 ソフトバンクと松坂は2015年から3年12億円プラス出来高(推定)のは各契約を結んでいる。そんな超破格の待遇で迎えられながらも、この2シーズンはまったく仕事ができていなかった。ここまでネットユーザーたちから何かとバッシングの対象となっていたのは紛れもない事実であり、実際に結果を残せていなかったのだから致し方あるまい。

 それでも松坂が工藤監督らチーム首脳陣からポストシーズンにおけるキーマンとして目されているのは、彼に兼ね備わっている「スター性」と「神通力」だ。かつて「平成の怪物」と呼ばれていた右腕は間違いなく日米で光り輝いていた。日本プロ野球の8シーズンでは最多勝に3度、沢村賞にも1度輝くなどタイトルを総ナメにし、その後のMLBにおける8シーズンでもレッドソックス移籍当初の2007年から2年連続で2ケタ勝利(2007年=15勝、2008年=18勝)をマークし、ワールドシリーズ制覇のチャンピオンリングも手にした。それほどのインパクトと功績を残した選手は、球界広しと言えどもそういない。

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