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【9月27~29日 セパ】日本ハム4年ぶり7度目Vなるか

9月27日から29日までの展望だ。今週は、シーズン中に天候等で中止となった試合の振替のみだ。

2016/09/27

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<パリーグ>

4位・西武(10勝)-1位・日本ハム(13勝) M1 西武プリンスドーム

 優勝に王手をかけた日本ハムが敵地で西武に挑む。一方の西武も、本拠地での胴上げは避けたいところ。西武の初戦先発は岸が上がる。海外FA権を取得して去就が取りざたされているが、最終登板をきっちり締めたいところだ。2戦目は菊池雄星の予定だ。中4日での登板となり、やや疲労が心配される。打線は、最多安打のタイトルの可能性を残す浅村、秋山がどこまで差を詰めるか。本塁打王争いのメヒア、ケガの金子侑司はやや厳しくなったが、それぞれの選手にはタイトルを争う面白味も見せてもらいたい。

 勝って優勝したい日本ハムは移動ゲームとなるが、1試合で決めることができるか。初戦は1カ月ぶりの先発となる吉川が上がる。2012年MVP左腕は、今季苦しんでいた。西武戦は3勝1敗と勝つことはできている相手だけに、優勝を決める一戦、持てる力を振りしぼって、抑えたい。2戦目は1戦目の次第で大きく変わるだろう。順番では大谷、有原だが、流動的といえる。打線は26日3安打の西川が好調をキープ。打者として出場なら大谷の状態も良く、主砲・中田もノっている。驚異の6番・陽も怖い存在だ。適材適所での穴のない打線、相手は左右のエースをつぎ込んでくるが、しっかり打ち崩したい。また、ここ数試合は陽・西川と守備で好プレーが続いている。洗練された野球でパの頂に立つ。

3位・ロッテ(8勝1分)-2位・ソフトバンク(14勝1分) QVCマリン

 前日から続く3連戦の2戦目だ。日本ハムの優勝がほぼ固まったことで、このゲームはCS前哨戦と化した。ロッテ側としては気持ちよく勝ってCSでは精神性で優位に立てるようにもっていきたい。2戦目の先発はスタンリッジが上がる。防御率が高く、CSでの登板があるかは未知数だ。それだけに結果を残したいだろう。ソフトバンク戦は1戦のみの登板で、2回で降板している。一方、日本ハム戦は内容がいい。ファーストステージでの登板はないかもしれない。3戦目は二木か。CSのファイナルに進めば必要な戦力になる。星を五分に戻しておきたい。打線は前日にサヨナラ勝ちを収め、勢いに乗る。プロデビューを果たした香月一に刺激されて若い中村が同点本塁打を放つなど、刺激しあっている。やや調子を落とし気味だった鈴木の状態も上がっている。対ソフトバンクの良いイメージをつかんでおきたい。

 苦境に立ったソフトバンクは、ここからどうメンタルをコントロールしていくかだろう。日本ハムに追い抜かれ、ミスが目立ってきたのが気がかりだ。2戦目の先発は、千賀が上がる。今季、ロッテに4勝0敗と負けなし。打線を沈黙させておきたいところだ。和田の離脱でエースの役を担う存在だけに、彼にかかる期待も大きいはずだ。3戦目の先発が予想される武田は、おそらくCSのロッテ戦は投げるはずだ。2人で今のうちからロッテ打線の勢いを止めたい。打線は1番の今宮、3番の中村が好調だ。4番の内川も振れている。打線は悪くないが、全体的に硬くなっている印象で、勝負所で振れていないのが気がかりだ。いかに開き直れるか。“思い”を“切る”精神で、しっかりスイングして欲しい。

6位・オリックス(9勝1分)‐5位・楽天(11勝1分) 京セラドーム

 最下位のオリックスは、少しでも5位楽天との差を詰めたいところだ。打線の調子はいいが、投手陣がいかに踏ん張れるか。初戦の先発は松葉が上がる。来季は先発の3本柱になっていないといけない存在だ。防御率は3.32とそれほど悪くないだけに、来季は勝敗数を逆転したいところだ。2、3戦目は西、金子の順番か。来季へしっかりと締めたい。また引退を決めた小松の登板もあるか。打線は、糸井に単独盗塁王の期待がかかる。吉田正は新人王がやや遠のいたが、ライバル・茂木がいるだけに力を見せつけたい。

 楽天も、少しでも4位の背中を追いかけたい。初戦の先発は辛島が上がる。今季は離脱もあっただけに、すっきりとしたピッチングを見せたい。前回登板では炎上したからこそ、今回登板は重要だ。2戦目は美馬か。前回登板に続き、自身初の2ケタ勝利にチャレンジする。打線は新人王がかかる茂木の打棒に期待したい。一発が多く出る打線だが、来季へのつながりも意識したい。

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