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巨人・坂本と広島・鈴木、初づくしの首位打者タイトル争い。25年前カープV時は古田・落合でデッドヒート

今季のセリーグ首位打者争いは、巨人・坂本勇人と広島・鈴木誠也にほぼ絞られた。

2016/09/13

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巨人・坂本、セ遊撃手初の首位打者獲得なるか

 今季のセリーグ首位打者争いが佳境に入った。セリーグでは11年の長野久義(巨人)以来、5年ぶりに日本人の右打者がタイトルを獲得する勢いだ。11日の試合終了時点でのセリーグ首位打者ベスト5は以下の通りとなっている。

◆セリーグ首位打者ベスト5(11日試合終了時点)
1位 坂本勇人(巨人).347
2位 鈴木誠也(広島).333
3位 菊池涼介(広島).3239
4位 山田哲人(ヤクルト).3235
5位 筒香嘉智(DeNA).317

 現状では.347というハイアベレージを誇っている巨人の坂本が本命。一方、2位の広島・鈴木もここまで.333という数字を残しているだけに、シーズン終了まで目が離せない。

 昨季は.269と低迷した坂本は、今季は一転、開幕から安定した成績を残している。4日の中日戦(東京ドーム)で自打球を当てた影響により4試合連続でスタメンを外れたが、8日の阪神戦(甲子園)では代打で登場し、勝負強さを発揮。0-1で迎えた8回1死1、2塁の場面で左翼席へ逆転3ランを放っている。坂本にとってプロ10年目で初の代打本塁打となった。

 今季、坂本が首位打者を獲得すれば、セリーグの遊撃手では初ということになる。パリーグでは54年のレインズ(阪急)、56年の豊田(西鉄)、10年の西岡(ロッテ)と3人が首位打者となっているが、セリーグでは誰一人、達成していない。

 また、残り14試合で打率3割5分に到達し首位打者を獲得すれば、巨人の右打者としては、61年に長嶋茂雄が.353を記録して首位打者になって以来55年ぶりの快挙となる。2年連続でリーグ優勝を逃した巨人にとって、クライマックスシリーズからの逆襲を狙うには、坂本がチームをけん引し続けなければならない。

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