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【9月9日~11日 セ・パ42節展望】広島は先発黒田で、25年ぶりの優勝を狙う。パは上位VS下位の対決

変則的な日程の今節。広島が優勝をかけて、巨人と戦う。パは上位チームの成績が気になるところだ。

2016/09/10

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パリーグ

1位・ソフトバンク(12勝1分)―5位・西武(7勝1分) ヤフオクドーム

 

 首位を明け渡したソフトバンクはここから踏ん張りたい。けが人続出で満身創痍だが、地力が試される。初戦の先発は千賀だ。前回登板の楽天戦では完投勝利を挙げるなど、信頼度が上がっている。西武戦にも強く、先勝といきたいところだ。2戦目は攝津が復帰の予定だ。今季はまだ1勝と不調にあえぐが、チーム状態が苦しいだけに、開幕投手としての意地を見せたい。打線は、調子は悪くないもののベストメンバーを組めず、つながりを欠いている。どう打開していくことができるだろうか。

 

 西武は8月の月間成績は勝ち越した。今月はまだ敗戦が多いが、打線好調で怖い存在だ。初戦の先発はウルフが上がる。古巣との対戦だけに燃えているはずだ。2戦目は佐野だろう。若い選手がたびたびチャンスを与えられている。結果で応えたい。打線は、今月の本塁打がすでに11本塁打と当たっている。ヤフオクドームはテラス席があるだけに、脅威になるはずだ。8月の月間MVP浅村、前日3安打の秋山、捕手としての奮闘が続く森がチームの空気を作っている。ここに、中村、栗山のベテランがいやらしい仕事をしている。

4位・楽天(6勝)―1位・日本ハム(14勝) Koboスタジアム宮城

 

 前日から続く2、3戦目となる。楽天は2戦目の先発として安樂を送り込む。今季はまだ1勝しかしていないが、8月4日の復帰からは好投を続けている。将来を考えても、ここは首位相手に存在感を示したいところだ。3戦目はおそらく辛島だろう。前回登板のソフトバンク戦で4月5日以来の2勝目を挙げた。苦しんできただけに、ひとつのヤマを越えられるかもしれない。打線は、8月の月間本塁打が29本と驚異的な数字を残した。一発攻勢が今の戦い方だ。その中でもルーキーの茂木らでうまくつないでいきたい。

 

 首位の日本ハムは連勝してその座を守りたい。2戦目の先発は高梨が登板する。8連勝中で先発では負けがない。10勝目に王手ということもあり本人も意気込んでいるはずだ。2戦目は加藤か。防御率3点台をキープしており、試合を作ってつなげたい。打線は、大谷が打者として復帰し、9日の試合では適時打を放っている。1番・西川が3割をキープし、陽、レアードが好調だ。近藤も控えており、打線は活発だ。首位固めの節としたいところだ。

6位・オリックス(9勝)―3位・ロッテ(13勝) 京セラドーム

 

 日曜日のみの1試合。オリックスの先発はおそらくディクソンだろう。ロッテ戦は2勝1敗と好投を続けている。登板間隔も1日多く、期待できそうだ。打線は9日に中島、吉田正に一発が出て勢いがある。好調の中島が存在感を示し、若手も突いてきている印象だ。試合さえ作ればいいゲームができる。CS進出が確定のロッテに一泡吹かせたい。

 

 ロッテは8日の試合で、清田が頭部死球を受け、打線全体が及び腰になっている。何とか打開していきたい。先発はエースの涌井になるだろう。今季、安定感のあるピッチングを見せている。前回登板は負けがついたとはいえ、心配はない。打線は、9日の試合で完投されているだけに、払しょくしたい。手首に痛みが残るデスパイネを先発させるか、気になるところだ。首位打者の角中が好調をキープしているだけに、いい打線の組み方を考えたい。CSが安泰の中、モチベーションが危惧される。

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