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【9月9日~11日 セ・パ42節展望】広島は先発黒田で、25年ぶりの優勝を狙う。パは上位VS下位の対決

変則的な日程の今節。広島が優勝をかけて、巨人と戦う。パは上位チームの成績が気になるところだ。

2016/09/10

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セリーグ

 2位・巨人(11勝)―1位・広島(10勝)M1 東京ドーム

 

 一つでも負ければセの覇権が決まる中で踏みとどまってきた巨人がホームで広島を迎える。優勝を阻止するだけでなく、ここで2連勝を挙げることになれば、CSの戦いにつなげることができるだろう。果たして、巨人は粘ることができるだろうか。初戦の先発マウンドに上がるのがマイコラスだ。今季、6月からローテーションに入り3勝を挙げている。チームの連勝を伸ばしたいところだ。2戦目は、中4日でエース・菅野を当てることも可能だが、高橋采配はどうするのか。打線はチームの格となる選手が意地を見せている。長野、坂本、阿部、村田が強い精神性を見せている。

 広島は、優勝マジックを順調に減らし、王手をかけている。本拠地では決められなかったが、負けたわけではないから悲観する要素はない。初戦の先発は黒田が上がる。日米を掛けて経験を積み重ねてきた。舞台は整っているといえるのかもしれない。2戦目は予定通りならヘーゲンズだ。先発・中継ぎで獅子奮迅の活躍を見せてきた。打線は、8日の試合で膝を強打した菊池の状態が心配されるが、優勝が目前だけに、チームは一つになっているはずだ。優勝を決める試合に誰もが活躍を狙っている。

 

 4位・ヤクルト(11勝1分)ー5位・阪神(10勝1分) 神宮

 

 CS進出に可能性を残すヤクルトはホームで5位・阪神とまみえる。初戦の先発は杉浦がマウンドに立つ。これまで勝で防御率は7.14と信用できる成績は収めていない。このタイミングでどれほどのピッチングができるのだろうか。2戦目は山中になるだろう。6勝のうち3勝が阪神戦で2完投勝利。防御率0.87と抜群の相性だ。打線は、川端・雄平がチームに復帰。役者はそろってきたが、去年ほどのパフォーマンスが期待できるわけではない。やはり、今季好調の坂口、復帰から日が経ち、調子を上げている山田、バレンティンらがキーになりそうだ。

 

 阪神は甲子園で巨人に3タテを喰らい、これ以上の連敗はできない。結果が求められる。初戦の先発は能見が上がる。すでに10敗を喫しているが、このままではシーズンは終われないはずだ。2戦目は岩貞と予測する。こちらも10敗を目前としており、先発ローテーション4人が10敗というのは避けたい。打線は元気がない。北條、高山、福留らは力があるが、彼らの後を打つ選手たちがどれだけ貢献できるかだろう。原口のスタメン復帰を視野に入れたい。

 

6位・中日(10勝1分)―3位・DeNA(11勝1分) ナゴヤドーム

 

 前節、首位広島を相手に何もできなかった中日は意地を見せられるのか。初戦の先発はバルデスが上がる。来季の去就が疑問視されるが、DeNA戦は2勝と相性は悪くない。残留へのアピールとしたいところだ。2戦目は前回、プロ初勝利を挙げた小笠原か。連勝に期待が懸かる。打線は、最多安打のタイトルが掛かる1番の大島、4番の風格が出てきた福田、8日の試合で4安打の高橋に期待したい。

 

 DeNAはCS進出を確定させ、さらには2位を狙いたい。初戦の先発は山口。8日の試合で救援陣が打ち込まれているだけに、長いイニングの登板を求めたい。チームに弾みをつけたいところだ。2戦目は今永か。新人王レースの真っただ中におり、自身のためにも、チームのために仕事を果たしたい。打線は、主砲の筒香が復調し、ロペス、宮崎とクリーアップが充実。1番・桑原、6番・梶谷を絡めて、中日を投打で圧倒したい。

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