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西武時代の輝きを取り戻したオリックス中島宏之。「やっと前みたいな感じに」【どら増田のオリ熱コラム#83】

オリックスの中島宏之が7月30日に一軍に昇格して以来、打率は.349、2本塁打、22打点(9月5日現在)の好成績を残し好調さを取り戻してきている。昨年オリックスに電撃入団した中島だが、この2年間は怪我による不振や新天地になかなか馴染めないなど様々な苦労があった。

2016/09/08

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大きく期待を裏切った1年目

「怪我をしないためには、どこを鍛えればいいのかとか、今年あかんかったことを検証しています」

 そう中島が話したのはちょうど今から1年くらい前のことだ。
 アメリカから帰国し、チームやファンの大きな期待を背に受けてオリックスに入団した中島だったが、昨年は右太もも裏の肉離れやぎっくり腰など怪我に悩まされ、116試合、打率.240、本塁打10本、46打点と不本意な成績に終わった。

 成績は期待を裏切ってしまったが、ファン一人一人の目をしっかり見て笑顔で応じる中島のファンサービスに心を打たれたファンは多い。西武時代の2011年のオリックス戦で死球を受けた際に発した「オリックスはしょうもない」という自身の発言について、一部ファンがアレルギーを持っていることもわかっているが、中島は「チームがこんなときだからこそ、できる限りのファンサービスをしてあげたいし、自分がすることで他の選手も感じてくれたらいいですね」と優しい笑みを浮かべていた。

 中島はオリックスという新天地に対して「(馴染むのは)なかなか大変ですね」と語るほど、目に見えない苦労をしていた。

 昨年オフには幼馴染みの山崎勝己とともに渡米して、ロサンゼルスでトレーニングを積み、復活へ向けて動き出した。年が明け自主トレを経て春季キャンプに現れた中島の体は、遠目から見てもわかるほどにシェイプアップ。その体の改造ぶりには、彼の今季へ意気込みを感じることができた。

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