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日本ハムで生き残りを誓う大累、「新鮮だった」巨人と異なる3つの驚き

プロ4年目のシーズン途中で、巨人から日本ハムへトレードとなった大累進。巨人時代は内野手争いが激化し、外野を経験したことで、内野手としての自信につながった。現在は鎌ヶ谷で、友達、親族、そしてアツいファイターズファンが待つ地元・札幌で活躍する日を夢見て、練習に励んでいる。

2016/09/01

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移籍後に感じた3つの異なる点

 現在はファームでも、終盤の代走、守備固めでの出場がほとんどだ。
 そのため、準備には抜かりがない。

「終盤になったらいつも行くように言われるので、その前から自分で準備するようにしています。怪我をしたら嫌なので、もし急に『行く』と言われても大丈夫なように、しっかり自分の体を確認しながら早めにアップをしています」

 試合中盤から準備をはじめ、終盤は味方の出塁を待ちながら、常に万全の状態で出番を待っている。

 そんな大累が移籍して驚いたことが3つあった。

 日本ハムは選手が若いという点、選手とコーチの距離がすごく近い点、そしてもうひとつは、自分がやりたい練習をコーチに伝える形で進められているという点だ。 

 特に3つ目は、大累にとって新鮮だった。

「中学から大学、そしてジャイアンツでももちろんコーチたちに厳しく指導してもらいながら練習をやっていました。でも、ここでは、自分がやりたい練習などをコーチに伝えればできます。そういった練習法は、今まで自分がやってきたことと違い、新鮮でした。移籍当初は異なる方針に戸惑うこともありましたけれど、今ではそのやり方にも慣れ、のびのびと練習ができています」

 選手とコーチの距離が近く、それぞれが自分の足りないところを模索し、そこを補うための練習をしていく。若手の台頭が著しい日本ハムにあって、大累も例にもれず、発展途上ということなのだろう。

 移籍後は一軍で13試合に出場し、5打数0安打0打点で盗塁は2。二軍では23試合に出場し、28打数4安打1打点で打率は.143とまだ本来の力は発揮できていない。

 一軍への競争は今も激しいが、友達、親族、そしてアツいファイターズファンが待つ札幌ドームに想いをはせ、一日も早く上で活躍できるように汗を流しながら昇格の声がかかる日を待っている。

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