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「栗山マジック」発動。日本ハム増井、シーズン途中救援から先発転向で成功

8月11日以降、先発を務めている北海道日本ハムファイターズの増井浩俊。8月30日現在で、先発として4度登板し、2勝1敗で1度完投している。

2016/09/01

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過去には小松、大野らも先発に転向

 救援投手から先発に転向する投手は、散見される。

 記憶に新しいところでは、阪神で救援投手として長く活躍した藤川球児が今季、先発に転向した。しかし藤川は5試合先発したものの1勝2敗、防御率6.12と期待に応えられず5月14日からは再び救援投手に戻っている。

 また横浜DeNAベイスターズの山口俊は、2014年の6月に救援から先発に転向し、先発で8勝3敗(救援で0勝2敗3ホールド)、以後も先発として投げ、2015年は3勝6敗、2016年は9勝5敗という成績を上げている。

 過去にも中日ドラゴンズの小松辰雄、鈴木孝政、広島東洋カープの大野豊、佐々岡真司、近鉄バファローズの赤堀元之、読売ジャイアンツの上原浩治など、実績のある救援投手が先発投手に転向する例はあるが、シーズン途中の転向は、失敗するとシーズンを棒に振る結果になるから難しい判断だ。

 日本ハムは、増井の代わりにクローザーに起用された新外国人マーティンが2勝21セーブ18ホールド防御率1.11と抜群の成績を上げていることもあって、増井を転身させることができたのだろう。

 大谷翔平の「二刀流」に続く「栗山マジック」ではないだろうか。

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