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巨人『リメークドラマ』が風前の灯。即戦力として獲得した外国人選手、ドラフト組の働きが誤算

今季2位に甘んじている巨人。頼みの即戦力として活躍が期待された外国人選手、ドラフト組が1年を通じて機能しなかったのは大きな誤算と言えるだろう。

2016/08/29

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年間通じて一軍で働いたのはマシソンのみ

 セリーグ2位・巨人の「リメークドラマ」が未完のまま、エンディングに近づきつつある。数字上ではまだ逆転Vの可能性が残っているものの現実的に見れば、絶望と評していいだろう。

 首位・広島に点灯したリーグ優勝のマジックナンバーは29日現在で「13」にまで減った。巨人は首位と今季最大タイの11ゲーム差を付けられており、残り25試合しかない現況でこの大差はいかんともし難い。

 なぜ、カープにこれほどまでの独走を許してしまったのか。大きな要因の1つとして、戦力補強として獲得した外国人選手が期待通りの活躍を収められなかった点があげられる。

 巨人に所属する外国人選手は12人。現段階でその12人のうち一軍でプレーしているのはマイルズ・マイコラス投手、スコット・マシソン投手、ギャレット・ジョーンズ外野手、ルイス・クルーズ内野手の4人だ。12人の中には育成目的で獲得した選手もいるが、10人以上も外国人選手が在籍する大所帯の割にハイレベルの人員とは言い難い。

 しかも、その一軍メンバーの外国人選手勢に関しても開幕からここまで大車輪の活躍を遂げた選手はマシソンぐらいしかいない。マイコラスは右肩痛で調整が出遅れたことで開幕に間に合わず、ようやく一軍に合流したのは6月末のことだった。今季加入したギャレットは今でこそ22本塁打をマークしてだいぶ持ち直してきたとはいえ、シーズン序盤に大スランプに悩まされて二軍落ちを経験するなど好不調の波が激しいのが難点。もう一人の新外国人選手のクルーズも4月末の試合で自打球を当てて左足首を負傷し、その影響もあって最近は攻守両面で精彩を欠いて苦しんでいる。

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