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ヤクルト石川、与四球率1点台。通算150勝達成を支えた現役No.1の制球力

ヤクルトの石川雅規が、27日の阪神戦(甲子園)でプロ野球史上48人目となる通算150勝を達成した。

2016/08/28

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過去にもいた“小さな大投手”

 石川と同じく167センチという小さな体で150勝を達成している投手がもう一人いる。広島カープの草創期にエースとして君臨した右腕・長谷川良平だ。

 1950年、2リーグ分立で誕生したばかりの広島にテスト生で入団。シュートを武器とし、55年にはシーズン30勝で最多勝のタイトルを獲得している。通算197勝(208敗)を挙げ、200勝まであと3勝というところで現役引退。当時弱小だった広島を支え、“小さな大投手”と呼ばれた。

 長谷川は引退後、広島の監督(65年途中~67年)も務めている。2001年には野球殿堂入りを果たし、球史に残る伝説の投手となった。

 そんな長谷川が達成できなかった200勝。ちなみに球界では、150勝以上200勝未満で引退した投手は22人いる。長谷川はその中で最も200勝に近づいた投手である。

 石川はこの先、どこまで勝ち星を積み上げていけるだろうか。ヒーローインタビューで「大きな200(勝)を目指して腕を振っていきたい」と宣言した石川。クライマックスシリーズ圏内にいるチームをさらに浮上させるには、ベテラン左腕の力が必要不可欠だ。

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