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夏の珍事? パ3割打者、ロッテ角中1人のみ。このままならリーグ初のシーズンに

現在パリーグで唯一、打率が3割超えしている千葉ロッテマリーンズの角中勝也。打率.290以上の選手は10人存在し、今後打率を伸ばしてくる可能性もあるが、この記録は一時的なものとして終わってしまうのだろうか。

2016/08/16

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この現象は夏の珍事?

「3割打者1人」はパではまだないが、セでは4回ある。

1959年
1. 長嶋茂雄(巨人)449打数150安打 打率.334

2. 飯田徳治(国鉄)442打数131安打 打率.296

3. 与那嶺要(巨人)432打数124安打 打率.287

1962年
1. 森永勝治(広島)476打数146安打 打率.307

2. 近藤和彦(大洋)471打数138安打 打率.293

3. 並木輝男(阪神)431打数125安打 打率.290

1970年
1. 王 貞治(巨人)425打数138安打 打率.325

2. 安藤統夫(阪神)378打数111安打 打率.294

3. 遠井吾郎(阪神)416打数118安打 打率.284

1971年
1. 長嶋茂雄(巨人)485打数155安打 打率.320

2. 衣笠祥雄(広島)460打数131安打 打率.285

3. 水谷実雄(広島)481打数136安打 打率.283

 パリーグでは「3割打者2人」のシーズンもなく、3人のシーズンが1966年だ。

 もし今季、角中が1人3割打者となれば、71年の長嶋茂雄以来、NPB全体でも45年ぶりという珍現象だ。

 今季のパリーグ平均打率は.257、昨年は.256だから、リーグが投高打低に推移したとは言えない。

 偶然の産物だとしか言いようがないだろう。

 もっとも、今季のパリーグは3割打者は角中一人だが、.290以上の打者が10人もいる。大量得点試合が続けば、あっという間に3割打者が数人できる。

 そういう意味では、夏の一瞬の珍現象に終わる可能性もある。

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